【50代の趣味活】今観ておきたいホットな美術展3選
1980〜2000年代の英国で、既存の価値観に果敢に切り込んだ若きアーティストたち。
いまなお、鋭い問いを投げかける表現の軌跡を、テート美術館のコレクションを通じて辿ります。
カルチャーの熱と共鳴した90年代英国アート
本展は、テート美術館のコレクションを中心に、1980年代後半から2000年代初頭にかけて英国で活躍し、国際的な評価を得た作家たちを紹介する展覧会です。
その時代の作家たちは不安定な社会情勢に敏感に反応し、既存の芸術形式を疑い、また、芸術作品の発表の仕方や社会における位置づけをラディカルに問い直す姿勢を示したことで、世界的な注目を浴びました。
彼らの多くが美術学校に在籍していたり、卒業したてだったりということもあり、1990年代からは「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)」と呼ばれるようになっていきました。
今回の展覧会では、国立新美術館の広大な展示室を使い、YBAと同時代の作家たち(総勢58組)の作品を6つの章から読み解きます。
この時代の英国の文化と言えば、日本でもブリットポップやレイヴ・カルチャー、あるいはストリート・ファッションなどの大衆文化に大きな影響を受けた人も多いと思います。
今回ご紹介する作家たちは、日本でもなじみのある音楽やファッション・シーンと深く結びついています。
また、家父長制やジェンダー規範が時に個人の生きづらさの原因になっているという問題意識は近年日本でも様々なメディアで取り上げられていますが、1990年代の英国においてこの点を鋭く考察した作家たちが複数登場しました。
30年前に英国で作られた作品が、今もなお現代的な意義を保ち続けていることにも注目していただけたら幸いです。
トップ掲載作品:ジュリアン・オピー《ゲイリー、ポップスター》1998-99年、テート美術館蔵 © Julian Opie
教えてくれたのは・・・
国立新美術館 主任研究員
山田由佳子さん
2018年に一橋大学大学院で博士号取得。20世紀以降の西洋美術史を専門とする。これまで担当した展覧会に『ニキ・ド・サンファル展』(2015 年)、『クリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime』展(2019 年)などがある。
『テート美術館 - YBA&BEYOND
世界を変えた90s 英国アート』
場所: 国立新美術館(東京都)
開催: 2月11日(水・祝)~5月11日(月)
開館 :10:00~18:00(金・土曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)
閉館 :火曜日(5月5日は開館)
050-5541-8600(ハローダイヤル)
こちらの展覧会にも注目!
編集部がおすすめする注目の展覧会をピックアップ。
『ミッション∞インフィニティ|宇宙+量子+芸術』
宇宙や量子とアートのコラボレーションを通して「世界の成り立ち」や「見えない世界」を探る企画展。
科学者とアーティストによる宇宙研究や宇宙に関する作品群、国産の量子コンピュータによる初のアート作品など、表現の可能性を追求します。
研究者とアーティストの対話を通じて、「量子ネイティブ」な創造的アイデアのヒントを探ってみては。
開催中~ 5 月6日(水)
東京都現代美術館(東京都)
展覧会メインビジュアル
デザイン:永原康史
『KYOTO NIPPON FESTIVAL 2026
-時をこえ、華ひらく庭-』
由緒ある京都・北野天満宮を舞台に、日本の美と文化を発信するフェスティバル。
10周年を迎える今回は、アーティスト・蜷川実花をはじめとする各分野のスペシャリストが集結するクリエイティブチームEiMが参画。
蜷川実花が創り出す色彩豊かな世界とDAZZLEの身体表現が融合し、歴史や伝統、アートが交錯する唯一無二の体験を実現します。
開催中~ 5 月24日(日)
北野天満宮(京都府)
text: Hanae Kudo
大人のおしゃれ手帖2026年3月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
この記事の画像一覧
この記事を書いた人
ファッション、美容、更年期対策など、50代女性の暮らしを豊かにする記事を毎日更新中!
※記事の画像・文章の無断転載はご遠慮ください
Instagram:@osharetecho
Website:https://osharetecho.com/
お問い合わせ:osharetechoofficial@takarajimasha.co.jp
この記事のキーワード











