人生を変えた「出会い」を描いた映画3選
自分を変えてくれるのは出会い? それとも自分自身?
『わたしは最悪。』
『わたしは最悪。』
© 2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VÄST - SNOWGLOBE - B-REEL – ARTE FRANCE CINEMA
ノルウェーのオスロに住む29歳のユリヤは、成績優秀で医学部に行ったものの「肉体より魂に興味がある」と心理学に転向し、さらには大学を辞めてカメラマンの道を目指すなど、まもなく30歳になろうというのに決定的な道が定まらず、モヤモヤした日々を過ごしていました。そんなある日、グラフィックノベル作家のアクセルと出会い、恋に落ちます。
『わたしは最悪。』
© 2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VÄST - SNOWGLOBE - B-REEL – ARTE FRANCE CINEMA
知的な恋人との出会いで人生が変わるかと思いきや、44歳の彼は子どもを欲しがり、ユリヤに妻や母になることを勧めてきます。まだそこまで考えていないユリヤは、招待されてもいないパーティに紛れ込み、若いアイヴィンと出会い、新たな恋へと乗り換えますが……。
『わたしは最悪。』
© 2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VÄST - SNOWGLOBE - B-REEL – ARTE FRANCE CINEMA
はたから見れば、好きなことをして、恋人もいて、と恵まれているユリヤ。でも、彼女は自分自身が何をしたいのかわからず、こっちに進めば変われるかも、新しい出会いで変われるかも、と期待するものの、何も変わらないことに苛立っています。世間の注目を集めるアクセルの横で、自分は脇役のような存在だということを痛烈に感じ、逃げ出しくなるユリヤ。そんな彼女の気持ちがなんとなくわかる、と思う女性は多いのではないでしょうか。
『わたしは最悪。』
© 2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VÄST - SNOWGLOBE - B-REEL – ARTE FRANCE CINEMA
出会っては壊し、別の出会いを求めてはまた壊すユリヤの姿は、現代の若い女性のリアルを描いていると大きな共感を呼び、主演のレナーテ・レインスヴェが第74回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞。監督・脚本を務めたヨアキム・トリアーは第94回アカデミー賞で脚本賞に、作品自体も国際長編映画賞にノミネートされました。

『わたしは最悪。』
2021年製作
Blu-ray ¥5,280/DVD ¥4,800
発売・販売元:ギャガ
© 2021 OSLO PICTURES - MK PRODUCTIONS - FILM I VÄST - SNOWGLOBE - B-REEL – ARTE FRANCE CINEMA
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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