【50代に届けたいあの言葉たち】
大切なことを教えてくれるのは、“物語”でした
50代ともなれば、悲喜交交(ひきこもごも)、心身ともに想定外のことが起こります。
体と心が揺れ動きやすい大人だからこそ胸に響き、心を整えてくれる言葉たちをお届け。
漫画や小説、映画は、名言の宝庫!
カルチャー好きのライター陣が、50代女性に届けたい言葉を厳選して紹介します。
漫画
登場人物たちのリアルな心情が伝わりやすい漫画。ビビッと共感できる言葉が多数。
紹介してくれたのは・・・
ライター
工藤花衣さん
編集プロダクションを経てフリーランスに。雑誌や書籍でインタビューや女性のライフスタイル、カルチャーに関する記事を執筆。
『あした死ぬには、』
雁須磨子(太田出版)
「年をとってよかったこと」?
(中略)
「惜しまなくなった」よね
(中略)
感情の出し惜しみを
しなくなった
あーいいなとか
今この人褒めたいなとか
会いたいなとか
そういうのパッと
『A子さんの恋人』
近藤聡乃(KADOKAWA)
私は子どもの頃から
いつも平均よりちょっと太ってた
でもそれで困ったことは一度もない
いろいろうまくいかないのは
体重のせいだと
思ってる人だけすればいいのよ
ダイエットなんて
©近藤聡乃/KADOKAWA
主人公・えいこの友人であるゆうこち ゃんが、モンブランをもうひとつ食べたい、そのときの言い訳として発したセリフ。
こんな言葉を発せられる、自己肯定感が高くてチャーミングなゆうこちゃんが、私は大好きです。
もちろん、食事や体型維持についての考え方は人それぞれ自由ですが、ゆうこちゃんくらいおおらかに考えられたらいいな、と。
おいしいものを目の前にし、思い切り食べたい! でもちょっと食べ過ぎかも…? と思ったときに、この言葉を思い出して、“前向きな言い訳”にしています。
『ブランチライン』
池辺葵(祥伝社)
私もリアルではたくさんの人と関わりたいとは思わないんだけどな
いろんな人が生きてることは知っていたいんだな
違う声で違う姿で
違う価値観で違う毎日を生きてるのがおもしろい
自分もちょっと自由になれる
もう自分の視野の狭さで誰かを縛りつけたくないからな
©池辺葵/祥伝社 FEEL COMICS
とある4姉妹と、その長女の息子を描いたホームドラマのコミック。今回挙げたのはその4姉妹の末っ子、仁衣の言葉。
クールでマイペースに見えるけれど、人や仕事に真摯に向き合っている彼女らしいシーンです。
実際は年齢を重ねるほど、自分の“好き”は強固になっていくし、それに賛同してくれる人たちのなかは心地よいもの。
でもあらためて、違う価値観の人と交わることで本当の“自由”に辿りつけると気づかされる言葉です。
この記事を書いた人
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