【桐島かれんさん】やむちん・作家もの・漆器……かれんさんが愛する和食器 その②
多彩な色柄で、シンプルな料理を引き立ててくれる和食器。「大人のおしゃれ手帖」の2月号では、桐島かれんさんが愛用する和食器や、コーディネートのヒントを紹介しました。今回はそちらに載せきれなかったかれんさんのコレクションや、普段使いをするためのヒントの第二回目をお届けします。
一期一会の器に出会えるのも、旅の楽しみ
全国各地の窯元や器のお店を巡ってその地にしかない器を探すのも、旅の大きな楽しみ。かれんさんも国内を旅するたびに、お気に入りの作り手の窯を訪ねているそう。
「素朴でおおらかな、沖縄のやちむんも大好き。琉球ガラスも普段づかいにはぴったりなので、沖縄に行ったときはあわせて買い揃えています。うちは大家族ですし、(写真家である)夫のアシスタントたちも一緒に食卓を囲むので、器もそれなりの数が必要なんですよね。どんとおかずを盛れる大皿や大鉢も、大人数の食卓では重宝します。そうめんや煮物のようなふだんのおかずも、大鉢に盛ると美味しそうに見えるんですよね」
結婚祝いでいただいた、思い出の器も
伊賀焼を代表する、江戸時代から続く窯元「土楽窯」の福森雅武さんも、かれんさんの愛する作家のひとりです。
「私が結婚したとき、夫のお姉さんから結婚祝いに贈られたのが、福森さんの器だったんです。結婚したのが1993年ですから、もう30年以上は使っていることになりますね。なかでもよく使っているのは、グリーンの平皿。京都の老舗、『俵屋旅館』の朝食のために作られた器で、わが家ではカレーもパスタもこれに盛りつけています。土鍋も福森さんの代表作で、鮎をかたどった持ち手がユニーク。冬にはしょっちゅう食卓に登場しています」
つややかな漆器も、“ハレの日”だけでなく普段の食卓に
使うほどに美しく艶が増す漆器も、かれんさんの食卓には欠かせません。八ヶ岳にある別荘へ行ったときは、漆器の産地でもある木曽まで足を伸ばすことが多いそう。
「漆はお手入れが大変で使いづらい……という方もいますが、普段使いのものなら食器用洗剤とスポンジで洗ってOKですし、それほど手間はかかりません。やはり漆器の口当たりのよさは格別。お正月などの“ハレの日”だけのものにするのはもったいないですよね」
撮影/平岡尚子
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