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大人のおしゃれ手帖 12月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

2024年12月号

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大串ノリコの開運アクション 11月4週目にやるべきこと

大串ノリコ

開運アップアクション
「熊野古道」

神々が住む聖地、
世界遺産の「熊野古道」へ

大串ノリコ

今週ご紹介するのは、世界遺産にも登録された「熊野古道」。
和歌山県紀伊半島南部にある熊野三山へと通じる参詣道の総称です。
「熊野三山」は、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3社と、那智山青岸渡寺のこと。
大自然に囲まれた熊野は、古くから神々が住む聖地として崇められており、皇族、武士、庶民と、身分を問わず多くの人が熊野を目指したそう。

熊野古道とひと口に言っても、そのルートはさまざま。
京都から大阪・和歌山を経て、田辺へ向かう「紀伊路」、田辺から熊野本宮を経て那智・新宮へ向かう「中辺路」、田辺から海岸線沿いに那智・新宮へ向かう「大辺路」、伊勢と熊野を結ぶ「伊勢路」などがあります。
その中で、先日私が歩いてきたのが、「中辺路ルート」。
数ある熊野古道の中でも、最も多くの参詣者が利用してきた道で、古くは後鳥羽院や藤原定家、和泉式部も歩いたと言われています。
今回は、その中辺路ルートの巡り方を、私自身の体験を含めて具体的にお伝えしていきますね。

歴史ある“熊野詣で”だからこそ
正式な参拝ルートを

大串ノリコ

中辺路ルートの大部分の行程は、険しい山道。
昔の熊野詣では難行苦行の連続でしたが、苦行の果てに自らが体得することで、悟りと不思議な力を知り得たと言われています。
ほかのルートの中には初心者でも挑戦しやすい短時間のコースもありますし、公共交通を一部利用する方法もあります。
でも私の場合は、「せっかく行くなら、古くから使われてきた正式な道を通りたい」と、このルートを徒歩で歩ききる方法を選びました。
歴史ある熊野古道ですから、このルートそのものにも大きな意味があるはず。
あえて厳しい道のりを歩くことで心身が浄化され、生まれ変われるのだと考えています。

世界でも、聖地でトレッキングできる場所はめったにないらしく、海外からの旅行客が多いのも、熊野古道ならでは。
今はコロナ禍の影響で減っていますが、宿の人に話を聞いたところ、一時は9割が欧米からの観光客で、リピーターも多いのだとか。
その一方で、歩いている日本人が少ないことは、ちょっともったいないな、と感じました。

おすすめは2泊3日の旅。
参詣の過程を楽しんで

今回の旅は2泊3日。
中辺路ルートの起点は田辺ですが、滝尻王子から熊野三山の聖域がはじまるため、滝尻王子から歩くことにします。
前日に田辺もしくは滝尻王子に宿泊しておくと、余裕ができてよいでしょう。

まずは1日目。
宿からバスで滝尻王子まで向かいます。
朝8時頃から歩きはじめ、15時頃には近露王子へ到着しました。
景色が変わるため歩いていて飽きることはありませんが、1日目はアップダウンが続きます。
無理せずゆっくり歩くようにしましょう。
私は近露で一泊し、足湯に浸かってリフレッシュ。
明日に備えて早めに休むようにしました。

ちなみに、もし健脚の人であれば、東京方面から7時台の羽田発の飛行機に乗り、南紀白浜空港を9時半に出発するバスで滝尻王子まで向かうのも手。
11時頃からスタートすれば、夕方17時には近露王子に着くことができます。

お参りの際は、ご神木の
「梛」にまつわるお土産を

清々しい気持ちで迎える2日目は、7時頃に近露王子を出発。
1日目よりもなだらかな道が続いて歩きやすいのですが、長時間のトレッキングになるため、くれぐれもゆとりを持って出発しましょう。
順調に進めば、16時頃には熊野本宮本社に到着します。
この日はバスで湯の峰温泉へ移動して一泊しました。

大串ノリコ

熊野本宮大社

大串ノリコ

熊野速玉大社

大串ノリコ

熊野那智大社

3日はいよいよ、熊野三山巡り。
すべてバスで回ることができます。
まずは熊野本宮本社へ。
入り口にも説明がありますが、本社→産田社→大斎原と、必ず順序を守って参拝しましょう。
熊野本宮大社は旧社寺の大斎原が強いパワースポットとなっているので、必ず立ち寄るようにしてくださいね。
その後は速玉大社、熊野那智大社の順に巡っていきます。
帰りは紀伊勝浦駅から、リムジンバスで南紀白浜空港へ向かえばOK。

おすすめのお土産は、熊野速玉大社で買える梛(なぎ)の苗と「なぎまもり」。
ご神木の梛は、熊野権現の象徴として昔から信仰され、熊野詣での道中の安全を願って、この葉を懐に入れたり、袖や笠に付けてお守りとして持ち帰る習慣があったそうです。

以上が、2泊3日にわたる熊野古道の旅です。
ハードではありましたが、深い森の中を歩くうち、次第に瞑想状態になる…という、ほかではできない神秘的な経験ができました。
皆さんも体力があるうちに、ぜひチャレンジしてみてくださいね。


大串ノリコ

大串ノリコ(おおぐし・のりこ)

1年8か月をかけて64カ国をめぐり、文化や宗教、暮らしの全く異なる世界中の手相を見ながら旅をする武者修行を敢行。その様子を綴ったブログ『世界の地図は手の中に』が旅ブログ18,000サイト中の一位に。帰国後も占いを深く学び実績を積む。東洋の占星術と呼ばれる紫微斗数や四柱推命、干支九星気学など様々な術を組み合わせて、「その人らしい生き方」を引き出すオリジナルメソッド『来照術(イルミナフォーチュン)』で幸せな人生へ導く手法を編み出し、注目を集める。テレビ番組『突然ですが占ってもいいですか?』(フジテレビ系)で的確な指南が話題となり、個人の鑑定予約は4年待ち。

「GENERATIONS」の関口メンディーさんが、大串さんの指南により関口 メンディーーに改名したことでも話題!

最新書籍『未来を変えるイルミナフォーチュン手相』(マガジンハウス) 今週の開運アップアクション


イラスト/くぼあやこ 画像素材/PIXTA
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