「40年通い続けても色褪せない」桐島かれんさんが愛するモロッコの魅力
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広大な砂漠、色鮮やかな手仕事、そして人との温かな出会い。
20 歳の頃からたびたび訪れてきたモロッコは、今もかれんさんの心を惹きつけてやまない場所。その尽きない魅力を語ります。
旅を重ねるほど、好きになる場所
モロッコを初めて訪れたのは、20歳の頃。その後もたびたび足を運んできた、大好きな国です。
モロッコといえば、まず砂漠を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は大西洋に面したサーフスポットもあれば、雪の積もる山岳地帯もある、表情豊かな国なんです。
昨年は還暦の記念に、久しぶりにモロッコを巡ってきました。
念願だった西サハラまで足を延ばしてラクダに乗ったり、砂漠のテントに泊まったり。見渡す限りの砂の世界は、想像以上に雄大でした。
私がモロッコに惹かれる理由は、手仕事の豊かさにもあります。学生時代に出合ったバブーシュは、当時はまだ日本ではめずらしい存在。
ひと目で気に入って、スリッパとして愛用するようになりました。
陶器やモザイクタイル、革製品……と街ごとにさまざまな伝統工芸がありますが、とりわけ私が惹かれるのは、モロッコの先住民族であるベルベルの人々が生み出す布やカーペット。
床に敷くだけでなく、壁や天井に掛けたり、赤ちゃんを背負う布にしたり。その自由な発想にも、いつも感心させられます。
旅先で集めた雑貨は、今の暮らしのなかでも活躍していて、こうしたピクニックのしつらえにも自然となじんでくれます。
旅の楽しみは、人との出会いにもあります。モロッコではどこへ行っても、まずは甘いミントティーとデーツでもてなされます。お茶を飲みながら世間話をして、お互いに信頼関係を築いてから、ようやくとっておきの品が店の奥から出てくる。そうしたゆったりとした時間も、モロッコならでは。
40年以上通い続けても、まだ見たい景色があり、出合いたい手仕事がある。
それが、私にとってのモロッコという国なんです。
モロッコの古都に息づく美しい“ フェズブルー”

「こちらは昨年のモロッコ旅行で買ったアンティーク。職人の手描きならではの、繊細な絵柄に惹かれました」
photograph: Shoko Hiraoka styling: Asuka Ishii text: Hanae Kudo props provided by Fatima Morocco rugs provided by Floor & Wall
大人のおしゃれ手帖2026年9月号より抜粋
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