伝説のダンサーの愛憎も、落馬からの奇跡も。大人だからこそ泣ける実話映画3選
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『ラスト・タンゴ』
©WDR/Lailaps Pictures/Schubert International Film/German Kral Filmproduktion
秋といえば昔は運動会が定番行事だったせいか、体を動かしたくなるものです。テニスやジョギングなどもよいですが、私たち世代になると、芸術的な要素が多く含まれる優美なダンスにも心惹かれます。また、自分が運動するわけではないですが、スポーツを観戦したりサポートするのも楽しいですね。そこで今回は、スポーツやダンスを題材にした50代女性におすすめの映画を3作品紹介。すべて実話がベースなので、生き方に感銘を受けたり、考えさせられたり、時に涙したりと、心に温かい余韻を残してくれるでしょう。
目次
タンゴと一人の男性を愛し続けた女性。伝説のダンスペアの濃密な人生
『ラスト・タンゴ』

©WDR/Lailaps Pictures/Schubert International Film/German Kral Filmproduktion
マリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペス、伝説のタンゴ・ダンスペアの濃密な人生を綴ったドキュメンタリー。2015年の製作で、作品中ではマリアが80歳、フアンが83歳。二人はマリアが13歳か14歳の頃に出会い、まもなくペアを組んで踊り、喝采を浴びます。若い二人は結ばれたものの、裏切りや嫉妬から別れを選び、その後もダンスのパートナーとして40年間も共に踊り続けました。そして、かつては社交場で踊られていたダンスを舞台芸術として高め、アルゼンチン・タンゴに革命を起こしたのです。

©WDR/Lailaps Pictures/Schubert International Film/German Kral Filmproduktion
老いてなお美しい80歳のマリアは、幼少期の苦労やフアンと初めて会った日のことを表情豊かに語ります。一方のフアンは現役で踊り続けており、過ぎた日々を回想します。本人たちのインタビューと古い映像、そして再現ドラマを織り交ぜながら、不世出のペアの真実を浮き彫りにしていきます。

©WDR/Lailaps Pictures/Schubert International Film/German Kral Filmproduktion
再現ドラマを演じているのはアルゼンチンの名ダンサーたちなのですが、面白いのは、彼らがマリアからダンスの指導を受けている舞台裏のシーンも挟まれていること。現役のダンサーたちがマリアの話に熱心に耳を傾けている様子からも、彼女がいかに特別な存在であるのかが伝わってきます。

©WDR/Lailaps Pictures/Schubert International Film/German Kral Filmproduktion
40年間続いたペアをなぜ解消したのか、という問いに対するマリアの答えに、タンゴと一人の男性を愛し続け、情熱も憎しみも踊りに昇華しながら懸命に生き抜いた女性の凄みを感じます。

©WDR/Lailaps Pictures/Schubert International Film/German Kral Filmproduktion
フアンは2021年1月に89歳で、マリアは今年2026年4月に91歳で亡くなりました。タンゴを知らなくても、官能的なダンスに目を奪われ、二人の人生に深い感銘を受ける作品です。
『ラスト・タンゴ』
2015年製作
DVD ¥4,180 発売中
発売元:ニューセレクト
販売元:アルバトロス
©WDR/Lailaps Pictures/Schubert International Film/German Kral Filmproduktion
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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