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大人のおしゃれ手帖 12月号

大人のおしゃれ手帖

最新号&付録

大人のおしゃれ手帖
2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

2024年12月号

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大人のおしゃれ手帖
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「見せる」「隠す」のバランスで来客を待つ台所

台所

手早く、おいしく、そして美しく。
知恵ある台所で、いつもごきげんに料理を楽しむ方の台所を訪ねました。

見せていただいたのは…
坂本眞紀さん

ショールームでもあり、ご主人の設計事務所でもある坂本さんの台所。
あまり厨房色を出さず、木製のワークトップを選び、キッチンも家具の一部として部屋になじんでいます。

見せる収納

昭和の趣が残る商店街の一角にある「musubi」。
店の奥の小上がりが坂本家の台所。

「わが家の台所は店の商品を実際に使っている様子を見てもらうショールームでもあるし、夫の設計事務所の打ち合わせ室でもあります。
なので、あまり厨房色を出したくなくて。
木製のワークトップを選び、キッチンも家具の一部として部屋になじませました」

お玉をはじめコンロまわりで使う道具をハンギング。
フライパンは2本のバーを使って吊すと、縁が当たらず壁が汚れにくいそう。

木製の道具類は出窓に細木を渡した乾燥棚でしっかり乾燥。
鍋のフタは使わなくなったスポンジラックに立ててすっきり。

絵になる食器棚はご主人が設計したもの。
奥行きは八寸皿に合わせて24㎝。
浅いので器が取り出しやすく、すっきり整然と見えます。

食器棚は上段から下段に従い、1段の高さが増している点も秀逸。
上段には湯呑みやコップ、下段には土鍋など大きく重たいものを。


隠す収納

木の風合いに似合わない派手なパッケージのラップやホイル、乾物や子どものお菓子は竹カゴなどに「隠して収納」。
逆に大好きな作家の器やカゴ、ツール類は「見せる収納」が基本。
上部の棚にカゴや鍋をリズミカルに置くなど、店のディスプレイでならしたさりげなく美しい見せ方はさすがです。

「カゴや木、金属、陶器、鉄など同じ色や素材のものを近くに置くと据わりがいいですよ」

ガスコンロ下の引き出しはご主人の自信作。
アルミバットを利用したアイデアには脱帽です。
箸置きなど細かなものの収納にぴったり。

布製のバスケットには古新聞、竹カゴには乾物やお菓子を収納。

「暮らしながら素材やサイズがピタリとくるものをゆっくり探しました」

電子レンジの裏側には味噌や梅酒など保存食を収納。
ご主人お手製のレンジ台はもちろんキャスター付きで移動もらくらく。

「物が映えるにはベースが大事。
たとえば食事や作業のとき以外、何も置かない。
床も同じく、買い物袋やバッグを置きっぱなしにしないように家族みんなで気をつけています。
小さなことですが、台所がシャンとします」


坂本さんの愛用品&ひと手間

一年中、活躍する原泰弘さんの白磁スクイーザー。
エッジが立っていて、レモンもグレープフルーツもきれいに搾れます。

着られなくなった子ども服や使い古したタオルは、小さく切ってウエスに利用。
ガラスのジャーに入れてかわいらしく。


見せていただいたのは…
坂本眞紀さん

自宅の1階で暮らしの道具店「musubi」を営む。
ご主人で建築家の寺林省二さんも同じく自宅で建築事務所を運営。
娘と猫1匹とともに家族一緒の暮らしを満喫中。

photograph: Yumiko Miyahara text: Chikako Hayakawa
大人のおしゃれ手帖2016年6月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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