骨の健康が、シワ・たるみの原因ってホント!?
「骨活」が美しさを作るカギ
50代から急激に骨密度が低下。骨粗鬆症リスクが上がる
骨は壊れて新たに作られるという代謝を繰り返すものですが、40代になると骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する働きがあるエストロゲンの分泌が減少し始めます。すると、骨が壊れるスピードが速まり、新たに骨を作るスピードが追いつかなくなってしまいます。その結果、骨がもろくなり、閉経前後から骨粗鬆症リスクが上がっていくのです。
骨密度は成長期の栄養や運動により20代でピークとなり、年齢とともに緩やかに減少。閉経前後の5年間で最も低下するので、キープするには早めにケアを始めることが大切です。
骨密度の低下は顔面骨から始まり、たるみやシワの原因に
骨粗鬆症は、かなり骨量が減った状態でも、骨折を起こすまでは痛みなどわかりやすい症状がないので、骨密度の減少に気づかない人が多数。特に50代は更年期症状をケアするほうを優先して、骨のことは後回しになってしまいがち。
でも、実は大人世代が骨密度の減少で最も注目すべきは「顔」。
骨密度の低下は全身で起こりますが、まず頭蓋骨が委縮し始め、目や頬を支える上顎骨や、下あごの骨密度がダウンすることで靭帯がゆるんで脂肪が委縮し、目のくぼみやクマ、シワやたるみが目立つようになります。
下記の項目をセルフチェックして、早めに骨密度をキープする生活習慣に切り替えましょう。
●目のくぼみやクマ、顔のシワが目立つようになってきた
●若い頃、極端なダイエットをしていた
●運動が嫌い
●子どもの頃、食べ物の好き嫌いが多かった
●紫外線ケアを徹底している
●身長が縮んできた
●身近な身内に、骨粗鬆症や腰の曲がった人がいる
骨密度をキープする生活習慣4
1 骨に必要な栄養を欠かさない
骨密度をキープするには、バランスのよい食事で骨に必要な栄養をとること。カルシウムだけでは骨は強くなりません。カルシウムの吸収を助けるビタミンD、骨代謝をサポートするマグネシウムやビタミンK、骨の土台となる筋肉を維持するたんぱく質、骨密度の低下を抑える大豆イソフラボンなども必須。食事だけで補えないときはサプリメントも活用して。
2 適度に紫外線を浴びる
健康な骨を維持するために欠かせないビタミンDは、鮭やイワシなどの魚類や干ししいたけなどの食べ物からとる以外に、日光を浴びて体の中から作り出すことができます。最近は、紫外線を気にするあまり日光浴不足の人もいますが、1日15分程度、手のひらで浴びる程度でも充分。日焼けに注意しつつも適度に太陽の下へ。
3 有酸素運動+筋トレ
骨は適度な刺激を与えることで丈夫になります。エアロビクスやジョギングなどの有酸素運動と筋力トレーニングをあわせて行うのが理想的。階段の上り下りなど日常でできることや、ヨガ、ピラティスなど趣味で楽しめるものでもOK。
4 自分の骨密度を定期的にチェックする
骨密度がどのくらいか、正確に把握して変化を観察することも大切。整形外科などで骨密度を測ってみましょう。たるみやシワのほか、身長が縮んだり、姿勢が悪くなったりと見た目に影響を与えてしまう前に、早めの予防を。
お話を伺ったのは…
矢吹有里先生
ゆりクリニック院長。整形外科医。強い骨作りで健康寿命を延ばし、美しさをアップする「骨美容」を提唱。
構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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この記事を書いた人
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