かゆい! 痛い! 大人のしもやけの対処法と予防法
寒い時期に手足の指などにできるしもやけ。
子どもに多く見られますが、大人の女性が発症することもあります。
しもやけは冷え性との関連が深い病気。
原因や治し方、予防法をご紹介します。
しもやけの原因と症状
しもやけは医学用語で「凍瘡(とうそう)」といいます。
原因と症状を解説します。
血流の悪さが原因
しもやけとは、寒さで血流が悪くなることによって発症する皮膚疾患です。
子どもに多く見られますが、大人の女性で繰り返し発症する人もいます。
大人でしもやけになりやすい人の特徴として、手足の冷えを感じやすい人や、水仕事が多い人などが挙げられます。
また、家族がしもやけになりやすいなど、遺伝も影響するといわれています。
かゆみや痛みなどの症状がある
しもやけは手足や頬、鼻先、耳などにできやすく、患部は赤色や赤紫色に腫れます。
かゆみや痛みがあり、あたたまるとかゆみが強くなることがあります。
しもやけのタイプは大きく分けて次の2つ。患部全体が赤紫色に腫れる「樽柿型(たるがきがた)」と、小さな円形の赤みや腫れができる「多形紅斑型(たけいこうはんがた)」です。
子どもは樽柿型が多く、大人は多形紅斑型が多く見られます。
悪化すると水ぶくれができることもあります。
しもやけの対処法と予防法
症状がある時の対処法
まずは体を冷やさないことが大切。
外出時は衣類で防寒対策をして、手袋や耳当てなどで患部も保温しましょう。
また、汗をかいた後や手洗いの後などに患部を塗れたまま放置すると冷えて悪化することがあるため、こまめに拭くようにします。
医療機関では、症状に合わせて塗り薬や飲み薬が処方されます。
ビタミンEを配合した塗り薬のほか、炎症やかゆみを抑える塗り薬、冷え性を改善する漢方薬など、さまざまなものがあります。
漢方薬では、体をあたためる作用のある「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」などで症状を改善できる可能性があります。
しもやけは気温が高くなると自然に治ることが多いといわれています。
ただ、放置すると症状が長引くことがあるほか、しもやけと似た別の病気の場合もあります。
症状がつらいときや心配なときは、早めに医療機関を受診しましょう。
しもやけの予防法
つらいしもやけは発症を予防するのが一番です。
しもやけは寒暖差が大きいと発症しやすいといわれているため、衣類で気温に合わせた防寒対策をしましょう。
また、日頃から血流をよくする習慣をつけることも大切。
入浴時はシャワーで済ませず湯船に浸かる、ウォーキングやストレッチをする、足の血流が悪くなりやすい細い靴やヒールが高い靴は長時間履かないなどの方法があります。
食事では、東洋医学で体をあたためる食材といわれるしょうがやにんにく、鶏肉、エビ、長ネギなどを使った料理がおすすめです。
これらを使った具だくさんのあたたかいスープや鍋料理なら栄養バランスもよく、体が芯からあたたまります。
逆に、冷たい飲み物や食べ物は体を直接冷やすため、とり過ぎないようにしましょう。
しもやけは女性に多い冷え性と深く関係しているため、体を内側と外側からあたためることで、冷え性としもやけを予防して元気に過ごしたいですね。
(まとめ)
しもやけができるとかゆみや痛みでストレスを感じやすくなります。
まずは予防に努め、発症してしまったら早めの対処を心がけましょう。
構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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