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大人のおしゃれ手帖 1月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年1月号

2024年12月6日(金)発売
特別価格:1420円(税込)
表紙の人:原田知世さん

2025年1月号

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アートに会いに
展覧会『広重おじさん図譜』

アートに会いに 『広重おじさん図譜』

数々の名作を描いた歌川広重。その作品をユニークな視点で取り上げた展覧会。
名作は、なんと多面的な魅力にあふれているのでしょう。


広重の絵画に愛すべき「おじさん」の姿を見た!

歌川広重の真骨頂ともいえる風景画。
その中に描かれた登場人物に視点を移してみると、なんと表情豊かな「おじさん」たちが!
「歌川広重の作品にたびたび登場する、どこかユーモラスに描かれた〈おじさん〉たち。

あくまで風景の脇役として画面に描かれることが多いおじさんたちですが、よく見ると顔や表情、服装などが丁寧に描き分けられており、身分や職業がわかったり、時にちょっとしたドラマを想像させたりすることもあります。

前後期合わせて約150点、おじさんたちに注目して広重の作品を鑑賞することで、見慣れていた名品もより楽しく、味わい深いものに見えてくることでしょう」と上席学芸員の渡邉 晃さん。

なかでも渡邉さんが見どころとして挙げたのは、広重の代表作である、保永堂版「東海道五拾三次之内」シリーズの1点。

「東海道の御油宿で、旅籠屋の客引きである『留女』と呼ばれる女性たちが、旅人の男性を無理やり宿に連れ込もうとしており、男性は背中の風呂敷包みを引っ張られて、苦しそうな表情です。御油宿では留女が多く、このような光景がよく見られたようです。
広重はスナップ写真のように小さな登場人物たちを生き生きと描くことで、この作品を単なる風景画ではなく、ちょっとしたドラマを想像させる作品に仕上げています」(渡邉さん)

トップ掲載作品:歌川広重「東海道五拾三次之内 御油 旅人留女」(太田記念美術館蔵、前期展示)

教えてくれたのは・・・
太田記念美術館上席学芸員
渡邉 晃さん
筑波大学大学院修了。博士(芸術学)。「生誕250年記念 歌川豊国」「江戸の凸凹」などの展覧会を担当。著書に『広重 名所江戸百景』(共著、美術出版社)、『江戸の悪』 (青幻舎)他。

『広重おじさん図譜』

場所:太田記念美術館
開催 :前期:開催中~2月26日(日) 後期:3月3日(金)~26日(日)  
※前後期で全点展示替え
開館 :10:30~17:30(入館は17:00まで)
閉館 :月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)、2/28~3/2
050-5541-8600(ハローダイヤル)
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

こちらの展覧会にも注目!

『創業200周年記念   フィンレイソン展 ―フィンランドの暮らしに 愛され続けたテキスタイル―』

『創業200周年記念   フィンレイソン展
―フィンランドの暮らしに 愛され続けたテキスタイル―』

北欧フィンランドで最古のテキスタイルブランド、フィンレイソン。200年にわたる歴史のなかから、1800年代の見本帳や製品、1900~20 00年代の代表的なデザイン、布や原画などの資料を展示。個性豊かなデザインの魅力に触れられます。会場でしか購入できない展覧会公式グッズやカフェメニューも登場。
開催中~3月26日(日)
長崎県美術館
http://www.nagasaki-museum.jp

Finlayson®© Finlayson Oy093

『ますむらひろしの 銀河鉄道の夜 ―前編』

『ますむらひろしの 銀河鉄道の夜 ―前編』

1983年から宮沢賢治の作品を多数漫画化し、猫のキャラクターでも知られる漫画家ますむらひろしが、孤高の名作『銀河鉄道の夜』に挑み生まれた大作『銀河鉄道の夜・四次稿編』。
全4巻のうち、第1巻、2巻の漫画生原稿と創作資料、メモ、ラフスケッチなどを展示。
講演会やサイン会なども開催予定。
開催中~3月26日(日)
八王子市夢美術館
https://www.yumebi.com


大人のおしゃれ手帖2023年3月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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