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大人のおしゃれ手帖 1月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年1月号

2024年12月6日(金)発売
特別価格:1420円(税込)
表紙の人:原田知世さん

2025年1月号

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「プラなし生活」を実践!

プラなし生活実践中の古賀さんが提案しているたくさんのアイデアのなかから、まずは取り入れやすいものを厳選してご紹介します。

教えてくれたのは・・・
プラなし生活実践中の主婦
古賀陽子さん
電機メーカーの技術職勤務を経てフリーランスに。
海洋プラスチック汚染の深刻な実態を知り、主婦業のかたわらプラスチックフリーな生活を広める活動を行なう。

1. 使い捨てプラスチック容器をやめる

▶︎ 液体洗剤を減らす&詰め替える
使い捨てのプラスチック容器に入った液体の洗剤やボディケア剤を何種類も置いていると、プラごみを大量に出すことに……。
洗剤を固形石鹸にし、液体のものは詰め替えパックを購入することで環境への負荷がぐんと減らせます。
容器も長く使える脱プラ素材を選びましょう。

ハンドソープ、洗顔料、ボディソープをそれぞれ買うとコストもかかり、容器ごみが3つも出てしまいます。
固形石鹸ひとつにまとめればかなりの節約に。
液体洗剤のように容器がいらないので、場所もとりません。

洗剤はこれだけで賄える

水あかはクエン酸(酸性)、油汚れはセスキや重曹(アルカリ性)と、汚れの性質に応じてこのふたつを使い分ければ、台所用、お風呂用などの専用洗剤は不要に。
それぞれスプレーやペーストにするとより汚れ落ちがよくなります。


2. 劣化しやすいプラスチック製品を見直す

▶︎ 水まわりの道具を脱プラ素材に
食器用のスポンジは、ポリウレタン、ナイロン、アクリルなどのプラスチック製がほとんど。
特にメラミンスポンジはメラミン樹脂(合成樹脂)でもろく、使うたびに削れて細かな破片になります。
洗濯ものを干すハンガーや洗濯ばさみもプラごみになりやすいので天然素材に替えましょう。


キッチンまわり

食器洗いには、セルロースやへちまのスポンジ、シュロのたわし、シリコーンブラシなどがおすすめ。
洗剤も食器洗い用の石鹸を使えば、液体の合成洗剤より肌に優しいため手荒れしにくく、容器が不要なのでプラごみも減らせます。

洗濯まわり

プラスチックの洗濯ばさみやハンガーは、外に干す際に使うと紫外線を浴びて劣化し、すぐに折れてプラごみと化してしまいます。
洗濯干し用のステンレスやアルミ、木製のものに変えることをおすすめします。


3. 脱・ラップ&ビニール袋のススメ

▶︎ 生ごみは紙製袋に捨てる
生ゴミ処理の水きりネットや穴あきのポリ袋はプラスチック。
これらを使うのをやめ、紙製のごみ袋を使いましょう。
新聞を取っている人は、簡単にごみ袋が作れるので、時間がある時に折ってストックを。
新聞紙は嫌な臭いを抑えられ、虫が湧くのも防げます。

 

最近は、様々なタイプの紙製の生ごみ袋が市販されています。
水分を吸収し、時間が経てば乾くのでごみの重量も減らせます。

新聞紙で生ごみ袋を作る

生ゴミ処理の水きりネットや穴あきのポリ袋はプラスチック。
これらを使うのをやめ、紙製のごみ袋を使いましょう。
新聞を取っている人は、簡単にごみ袋が作れるので、時間がある時に折ってストックを。
新聞紙は嫌な臭いを抑えられ、虫が湧くのも防げます。

SPTEP 1

新聞紙を横に広げて、下半分を上に折る。

STEP2

裏返し、縦に三つ折りにする要領で片側を真ん中に向かって折る。

STEP3

反対側も折り、2で先に折ったポケット部分に差し込む。

STEP4

上の左右の角を内側に折って三角形にする。

STEP5

三角形の部分をそのまま下のポケット部分に差し込む。

STEP6

5の天地を逆にし、口を開いて形を整える。

▶︎ 食品は脱プラ素材で保存する
台所の代表的なプラごみがラップや保存容器&ジッパー付きの保存袋。
食品は、脱プラ素材の容器で保存しましょう。
特にシリコーン素材は、電子レンジやオーブン、食洗機、冷凍にも対応していて便利です。
繰り返し使えるみつろうラップを、好きな柄の布で手作りするのもオススメです。

ガラス、陶器、ホーロー、ステンレスなど脱プラ素材の保存容器は、どれも丈夫で長持ちするうえ、見た目もおしゃれでそのまま食卓へ出せます。
プラスチック製の保存容器のように、油汚れが残りにくいのも○。

シリコーンやみつろうラップで乾燥を防ぐ

シリコーンのストックバックは冷凍や加熱ができる優れもの。
シリコーンラップは、野菜の断面や食器の口にかぶせて使います。
みつろうラップは手で温めると柔らかくなり、貼り付きやすくなります(電子レンジはNG)。

みつろうでラップ作り

STEP1

アイロン台にクッキングシートを1枚敷き、その上に布(綿100%)を置く。

STEP2

みつろうを1の布全体にちらす(ビーズタイプはそのまま。ブロックは細かく削って)。

STEP3

クッキングシートを2に重ね、アイロンを当てる。
みつろうを溶かしてしみ込ませ、乾かす。


「プラなし」を目指して買い物もひと工夫!

紙製包装や袋が不要なバラ売りで買おう
日本では多くの食材が過剰にプラ包装されています。
卵などは紙パック、野菜類はなるべくバラ売りしているスーパーで購入を。
その際、備えつけのポリ袋を使わずに、メッシュバッグなど中身が見える袋を持参して入れましょう。

量り売りを活用し、必要最小限を買う
ドライフルーツやお菓子、最近ではワインやオイルの量り売り専門店も。
容器・袋を持参すれば包装ごみはゼロに。
必要な量だけ購入でき、フードロスも防ぐことができます。
本当に必要か買う前に考える癖をつけ、ドレッシングなど作れるものは購入を控えましょう。

パッケージの裏を見て素材を確認
ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなど、「ポリ」がついている素材は、大体がプラスチックなので購入する際の目安に。
ごみになったときに分別しやすい作りや、簡易パッケージの商品を選ぶのもおすすめです。


撮影/安彦幸枝 スタイリング/佐野友美 イラスト/みやしたゆみ 
編集・文/坂口みずき 協力/UTUWA, AWABEES

大人のおしゃれ手帖2023年3月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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