つみたてNISA&iDeCoの基本
50代から考える老後資金
人生100年時代といわれる今、老後資金はリタイア前の50代から意識しておきたいもの。
50代からはじめる安心な老後資金の増やし方についてご紹介します。
話題のつみたてNISAやiDeCoの基本も解説!
50代は老後資金にフォーカスする時期
人生の三大資金といわれるのが「教育資金」「住宅資金」「老後資金」です。
教育資金と住宅資金の負担が軽くなる50代は、老後資金にフォーカスする時期。
まずは家計の見直しをしましょう。
子どもの独立に合わせて保険の保障内容を見直したり、通っていないスポーツジムを解約したり、不要な支出をなくして老後資金にまわします。
ただ、銀行にお金を預けていても資産はほとんど増えないので、貯金だけではなく、投資も組み合わせるのがおすすめ。
投資はしっかり理解したうえで、無理のない範囲でお金を使えば、50代からはじめても低リスクで資産を増やすことができます。
そのためにも、まずは家計を把握し、無理なく貯金や投資ができる金額を考えましょう。
投資の種類を知ろう
初心者には積み立て型の投資信託がおすすめ
【投資信託が初心者におすすめな理由】
・リスクが低い
・少額から投資ができる
・プロが運用してくれる
・投資信託の積み立ては税制優遇制度がある
投資信託はひとつの金融商品を買うだけで自動的に分散投資ができるので低リスクです。
また、少額から投資ができるのではじめやすく、運用はプロが行うので手間が省けます。
さらに、投資信託の積み立ては税制優遇制度が完備されているのも大きなポイント。
投資信託の積み立てをはじめるなら、税制優遇制度であるつみたてNISAやiDeCoをぜひ使いましょう。
※投資信託の積み立てでは購入時、運用中、解約時にそれぞれ手数料がかかります
税制面でお得! NISAとiDeCo
NISA(少額投資優遇制度)
株式や投資信託などで投資をして出た運用益には約20%の税金がかかりますが、NISA(少額投資優遇制度)は運用益に対する税金がゼロになる(※)という、とてもお得な制度です(条件と期間が定められています)。
NISAは20歳以上の国内居住者が利用でき、資産はいつでも引き出しが可能です。
NISAには「一般NISA」と「つみたてNISA」があり、どちらか一方しか利用できません。
一般NISAは年間120万円まで投資できますが、非課税期間は5年間と短めです。
つみたてNISAは年間に投資できる金額が40万円までと低めですが、非課税期間が20年間なので長期間活用できます。
このほか、購入可能商品にも違いがあります。
ざっくり言えば、短期で大きく運用したい人は一般NISA、長期でコツコツ貯めたい人はつみたてNISAがおすすめです。
NISAを利用するためには、証券会社や銀行でNISA専用口座の開設が必要です。
スマホやパソコンから簡単に口座開設ができるネット証券もあります。
※2024年から、「一般NISA」は非課税枠が2階建てになって「新NISA」としてリニューアルされます
iDeCo(個人型確定拠出年金)
「iDeCo(個人型確定拠出年金)」は、20歳から65歳までの国民年金被保険者が加入できる制度です。
開始時に毎月の掛金の額を設定します。
毎月積み立てられる額は、5000円から最大6万8000円まで職種などによって異なります。
積み立てた資金は投資で運用し、60歳以降に年金として受け取ります。
iDeCoは運用益が非課税になるほか、積み立て時の掛金が所得控除になる、受け取り時も優遇措置があるなどのメリットがあります。
デメリットとしては、60歳になるまで資金を引き出せない(加入期間によって65歳まで引き出せない)ことと、毎月手数料がかかることが挙げられます。
無理のない投資をしよう
(まとめ)
つみたてNISAやiDeCoはとてもお得な制度。
どちらかを選んで利用することも、両方利用することもできます。豊かな老後のために、無理のない範囲で利用してみてはいかがでしょうか。
NISAとiDeCoについてもっと詳しく知りたい人は、書籍『大人のおしゃれ手帖特別編集 はじめましょう つみたてNISA&iDeCo』がおすすめです!
構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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