空き巣対策で家を守る!
防犯性が高い住宅とは?
毎年、住宅を狙った空き巣が多発しています。
自分の身や財産を守るためにできることをまとめました。
空き巣の現状
警視庁によると、住宅に侵入して金品を盗む「侵入窃盗」は、令和4年に1万5000件以上も発生しています。
中でも「空き巣」がもっとも多く、全体の約3分の1を占めます。
侵入窃盗の発生場所は、多い順に「一戸建住宅」「共同住宅(3階建て以下)」「共同住宅(4階建て以上)」です。
共同住宅とは、マンションやアパート、団地など、1つの建物に2世帯以上が独立して暮らせる構造の住宅のこと。
また、侵入手口でもっとも多いのは「無締り」(玄関や窓に鍵をかけないこと)、次に多いのは「ガラス破り」と「合鍵」です。
しっかり対策をして被害を防ぎましょう。
日頃からできる空き巣対策を万全に!
戸締りを万全にする
あらゆる防犯対策をしても無締りであれば簡単に侵入されてしまいます。
ドアや窓の施錠は万全にしましょう。
玄関や大きな窓だけでなく、人が入れそうにない小さな窓が侵入口となることもあるため、油断は禁物です。
すべてのドアと窓の戸締りをしっかり行いましょう。
屋外や玄関近くに鍵を置かない
鍵は必ず持ち歩くようにして、郵便受けや植木鉢の下などの屋外には絶対に置かないようにしましょう。
家の中では、玄関に入ってすぐの場所や、窓の近くに鍵を置かないこと。
鍵が盗まれやすくなるほか、鍵の種類によってはメーカー名や番号で合鍵を作れるものがあるため、気づかないうちに合鍵を作られてしまうリスクもあります。
足場をつくらない
2階からの侵入を防ぐために、侵入者の足場をつくらないようにしましょう。
はしごや脚立は庭に出しっぱなしにせず、鍵がかかる場所に保管します。
また、外壁塗装中は2階部分や屋根の塗装をするために足場を組みますが、この足場は誰でも簡単に登ることができ、空き巣に狙われやすくなります。
人が通ると感知して点灯するセンサーライトを設置するなどの対策をしましょう。
新聞を溜めない
侵入者は家人が留守かどうかをチェックしています。
郵便受けに新聞が溜まっていると一目で留守だと分かってしまいます。
旅行や出張などで不在になるときは新聞の配達をとめるようにしましょう。
ご近所づきあいを大切にする
財団法人都市防犯研究センター(平成21年度解散)の資料によると、侵入者が犯行をあきらめる理由としてもっとも多いのは「声をかけられた」というもの。
侵入者はご近所づきあいが活発な街を嫌う傾向にあります。
日頃からご近所づきあいを大切にして、地域住民の連帯感がある街づくりをしましょう。
プラスαの対策で防犯性の高い家づくりを!
ドア
玄関の周りが暗いと侵入者に狙われやすいため、門灯やセンサーライトを設置しましょう。
外の様子や訪問者を確認できる防犯カメラやモニター付きインターホンの設置も有効です。
ドアやドアのそばにガラスがある場合は、防犯ガラスに交換するか、防犯フィルムを貼ってガラス破りを防ぎます。
鍵は防犯性能の高い鍵前にするか、補助錠を取り付けましょう。
扉と枠のあいだからかんぬきが見える場合は、ドライバーなどでこじ開けられるのを防ぐためにガードプレートを付けるのが有効です。
サムターン回し(ドアの外側から内側のツマミを操作して解錠する侵入手口)を防ぐには、サムターンカバーを取り付けるか、防犯サムターンへの交換が有効です。
ドアについている郵便受けは、差し入れ口から特殊工具を差し込まれないよう、内側にカバーをつけましょう。
窓
窓は防犯ガラスに交換するか、防犯フィルムを貼りましょう。
鍵はロック付きクレセント錠にし、補助錠も取り付けて「ワンドア・ツーロック」に。
補助錠は外から見えにくい場所に取り付けるのがおすすめです。
共同住宅の場合は、共用廊下に面する窓などは面格子を設置するなどして防犯性を高めましょう。
屋外
庭や敷地は侵入者が身を隠せないよう、見通しを良くしましょう。
塀や柵、庭木、駐車場、車庫、物置、室外機などは2階への足場にならないよう、配置や構造に気を付けます。
敷地内に足音が立つ砂利を敷くのも有効です。共同住宅の場合は、常夜灯やセンサーライトをつけるなどして死角ができない工夫をしましょう。
(まとめ)
侵入者はあらゆる手口を使って住宅へ侵入しようとしますが、手口が分かれば対策も可能です。
防犯性を高めて家を守りましょう。
構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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