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大人のおしゃれ手帖 1月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年1月号

2024年12月6日(金)発売
特別価格:1420円(税込)
表紙の人:原田知世さん

2025年1月号

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【家事のワザ】梅雨時期のニオイ対策は「ナチュラル洗剤」で!

今年も梅雨の季節がやってきます。湿気が多くなる梅雨時期に気になりだす家の中のニオイ対策には、自然由来の素材を使った「ナチュラル洗剤」がおすすめです。

ナチュラル洗剤とは?

ナチュラル洗剤は、自然由来の素材を使ったもので、環境への負荷が少ないとされています。重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸・過炭酸ナトリウムなどがよく知られており、汚れの性質によって使い分け、それぞれの洗剤が持つ特性を活かして汚れを落とします。

汚れには「酸性」と「アルカリ性」があり、「酸性」の汚れには「アルカリ性」の洗剤を、「アルカリ性」の汚れには「酸性」の洗剤が効果的です。

重曹・クエン酸・過炭酸ナトリウムで、場所・モノ別 ニオイ対策

梅雨時期にとくにニオイが気になる場所をナチュラル洗剤で抑えるワザをご紹介。

(1)生ゴミのニオイ → 重曹
生ゴミのニオイの多くは腐敗臭で酸性です。アルカリ性の「重曹」の粉を生ゴミにふりかけると、ニオイを中和して抑えてくれます。

生ゴミは水気をしっかり切ること。直接ゴミ箱に捨てず、使用済みのチラシやプリントなどを敷いた小さめのビニール袋に入れて、袋の口をしっかりと縛ってからゴミ箱に入れましょう。また、ゴミ箱が臭うときは、アルコール除菌スプレーで拭いたり、汚れがひどい場合は丸洗いしましょう。ゴミ箱の底に新聞紙や使用済みの紙袋を敷くと、液漏れしてもゴミ箱に直接付くのを防げて、ニオイ防止になります。

(2)下駄箱のニオイ→重曹
靴の中のニオイは、汗や皮脂と湿気によって繁殖した雑菌が原因。また、脱いだ靴をすぐに湿気が逃げにくい下駄箱にしまうのも、ニオイの元になります。この酸性のニオイを中和するには重曹が有効。粉のまま小瓶に重曹を入れて、下駄箱のニオイが気になる場所に置きます。蓋をしたい場合は、ラップで蓋をして空気穴をあける・空気が通る布などで蓋をすると〇。靴の中のニオイには、お茶パックなどの空気が通る小袋に重曹を入れ、重曹がこぼれないように口を縛った消臭袋を靴の中に入れるだけで、ニオイが軽減されることも。

 下駄箱は湿気がこもりやすい場所なので、こまめに扉を開けて風通しをよくして、乾燥させるよう心がけて。また、一日はいた靴はすぐに下駄箱にしまわず、玄関のたたきで一晩乾かしてから収納しましょう。

 (3)トイレのニオイ → クエン酸
便器の中だけでなく、壁や床に飛び散ったアンモニア臭がニオイの原因となっている可能性もあります。アンモニアはアルカリ性の汚れのため、クエン酸を水に溶かした「クエン酸スプレー」が有効。クエン酸には、消臭・除菌効果があり、ニオイ対策としても有効です。
※注意※クエン酸は塩素系の洗剤と同時に使うと有毒ガスが発生し、大変危険です。【まぜるな危険】表記のあるトイレ用洗剤とは同時に使用しないよう注意が必要です。

【クエン酸スプレーの作り方】

・水200mLに対して、クエン酸小さじ1を混ぜる。
・クエン酸スプレーを固く絞ったクロスや雑巾に吹きつけて、気になる部分を中心に壁・床を拭く。

(4)キッチンの排水口のニオイ → 重曹、過炭酸ナトリウム
キッチンの排水口のニオイは食べカスや生ゴミ・油が原因となった腐敗臭(酸性)が原因となることが多いです。重曹の粉を振りかけて。排水口のぬめりまで除去する掃除には、重曹と同じアルカリ性で重曹よりもアルカリ度の高い「過炭酸ナトリウム」が有効。排水口のふちと真ん中にまんべんなく振りかけて、50度前後のお湯コップ1杯分を注ぎ、シュワシュワと泡が発生したら、蓋をして一晩置きます。酸素の泡でぬめり汚れが簡単に落とせ、除菌・消臭もできます。

 (5)洗濯物の生乾き臭 → 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)
洗濯物の生乾き臭は、洗濯だけでは落ち切らない皮脂などの汚れや、それらをエサにして繁殖した雑菌が原因のひとつ。汚れ落ちが十分でない場合や長時間湿ったままだと、さらに雑菌が繁殖してしまいます。
汗のニオイ・タオルの生乾き臭など洗濯してもニオイが取れない場合、 “オキシ漬け”で知られるオキシクリーンなどの酸素系漂白剤(粉末)を40〜50度のお湯で適量を溶かし、30分〜1時間程度つけ置きします。そのまま洗濯機に入れて、洗濯洗剤を入れて通常通りに洗濯します。(衣類の素材・洗濯表示などは事前に確認してください)。

 (6)洗濯機のニオイ → 過炭酸ナトリウム
洗濯機が臭う、汚れが洗濯物に付くなどの場合は、洗濯槽が汚れている可能性があります。そんな時は、カビや雑菌、洗濯槽に残った汚れを綺麗にして除菌・消臭する「過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)」を使いましょう。溶け残りを防ぎ、かつ効果を充分に発揮させるため、洗濯槽に40〜50度のお湯をはって、「過炭酸ナトリウム」もしくは「酸素系漂白剤」を適量入れて、汚れを剥がし、浮かします。出てきた汚れはネットなどで取り除き、汚れが出なくなるまで洗濯機を回しましょう。

また、洗濯機を使用していない時は洗濯機のフタや扉は常に開けておくとよいでしょう。※ドラム式の場合、途中で扉を開けられない機種や水平ドラム式洗濯機の一部などは、上記の方法で掃除ができないため、取扱説明書に沿った方法で実施してください。


不快な梅雨の時期は、家の中をクリーンに保つワザで、快適に過ごしましょう。

●取材協力
タスカジ研究所
自分にぴったりなハウスキーパーが探せる、1時間1500円からの家事代行マッチングサービス「タスカジ」(https://taskaji.jp)を運営する株式会社タスカジの法人部門。さまざまな家庭で起こる家事の課題を解決してきた家事代行サービスを通じて蓄積された、家事の知見・データやコミュニティを活用して、家事のノウハウといった家事ワザ情報を発信したり、企業向けのコンサルティング事業などを行っています。

https://corp.taskaji.jp/services/taskaji-kenkyujo/

画像協力/PIXTA
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