7/22は「ディスコの日」。踊りたくなる! ディスコ・ダンス映画5選
『サタデー・ナイト・フィーバー』©1977, 2022 Paramount Pictures
7月22日は「ディスコの日」。1978年のこの日、日本にディスコ・ブームを巻き起こした映画『サタデー・ナイト・フィーバー』が日本で初公開されたことにちなみ、それから40年後にディスコDJのスペシャリストであるDJ OSSHYが制定、日本記念日協会が認定しました。そこで今回は、観ると思わず踊りたくなるようなディスコやダンスのシーンが満載の映画をピックアップ。『サタデー・ナイト・フィーバー』はもちろんのこと、7月21日公開の新作映画『裸足になって』、80年代のダンス映画の定番『フラッシュダンス』『フットルース』、歌って踊るインドの大ヒット映画『ムトゥ 踊るマハラジャ』の5作品を紹介します。
目次
ジョン・トラボルタがキレキレ! ディスコ映画の金字塔
『サタデー・ナイト・フィーバー』(1977年)
当時23歳のジョン・トラボルタが主演、ピタピタシャツに白スーツを着てキメポーズをするディスコ映画としてあまりにも有名な本作は、70年代のブルックリンを舞台にした労働者階級の若者トニーの成長を描いた青春映画としても傑作です。
塗装店で働くトニーにとって、唯一の楽しみであり、唯一の輝ける場所が、ディスコのダンスフロア。行きつけのディスコが開催するコンテストで優勝するため、ダンスの上手な女性ステファニーを誘い、練習に明け暮れますが……。赤や黄色に照らされるフロアで腰をくねらせながら踊るトラボルタのかっこよさは必見!
「ステイン・アライブ」「恋のナイト・フィーヴァー」などビー・ジーズによるノリノリのサウンドトラックも大ヒットしましたが、コンテストで使用する曲は意外にもロマンティックな「More Than A Women」。この曲は、ステファニーと初めてダンスの手合わせをするシーンではタバレスによるカバーが、本番のコンテストのシーンではビー・ジーズの歌唱版が使われていて、その雰囲気の違いも楽しめます。
『サタデー・ナイト・フィーバー』
4K Ultra HD+ブルーレイ ¥6,589
Blu-ray ¥2,075 DVD ¥1,572
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
生命力がほとばしる声なき踊りに感動
『裸足になって』(7月21日より全国順次公開)
北アフリカのイスラム国家アルジェリアで、バレエダンサーを夢見る少女フーリアは、ある日、男に階段から突き落とされて大怪我を負い、声が出なくなってしまいます。踊れない、話せない、抜け殻となったフーリアは、リハビリ施設で、ろう者の女性たちと出会い、ダンスを教えることに。お互いに話せなくても⼿話をモチーフにしたダンスを通じて想いを伝え合って親しくなる一方、フーリアにはさまざまな困難が訪れます。不安定で特に女性が抑圧された社会で生きる少女は、魂の叫びを肉体表現で訴えます。彼女のしなやかで美しいダンスに、困難も乗り越える太陽のような力強さを感じることでしょう。
愛らしくも芯の強さを感じさせるフーリアを演じたのは、新星リナ・クードリ。監督は、ファッションデザイナーを夢見る少女の視点からイスラム原理主義による女性弾圧の実態を描きカンヌ国際映画祭で称賛されるも、アルジェリアでは上映禁止となった映画『パピチャ 未来へのランウェイ』のムニア・メドゥール。
『裸足になって』
2023年7月21日より全国順次公開
若さあふれる伸びやかなダンスが美しい
『フラッシュダンス』(1983年)
昼は溶接工、夜はバーのダンサーとして働きながらプロダンサーを夢見る女性を描いたサクセスストーリー。ヒロインのアレックスを演じたジェニファー・ビールスは、大学在学中に参加したオーディションを勝ち抜いて見事主演デビューを果たしました。バーのショータイムで披露するダンスシーンや、劇中のオーディションでアイリーン・キャラによる主題歌「フラッシュダンス…ホワット・ア・フィーリング」をBGMに踊るシーンが秀逸。
伸びやかな肢体でくるくる回りながら軽やかに踊る姿からは、80年代という時代の空気でもあった自由や希望が感じられます。なお、踊りはジェニファー本人ではなく、吹き替えのダンサーが起用されています。
そして、日本では、主題歌の原曲を麻倉未稀がカバーしたヴァージョンが大ヒット、人気ドラマ「スチュワーデス物語」を思い出す人も多いのではないでしょうか。
『フラッシュダンス』
4K Ultra HD+ブルーレイ ¥6,589
Blu-ray ¥2,075 DVD ¥1,572
発売元: NBCユニバーサル・エンターテイメント
社会への反発を描くダンスムービー
『フットルース』(1984年)
アメリカの保守的な田舎町に転校してきた高校生レンは、この街では過去の事件が原因でダンスもロックも禁じられていることを知り愕然とします。そこでレンは仲間を集めてダンスパーティを企画、自由を取り戻そうとしますが……。
主演のケビン・ベーコンの出世作。保守的な大人たちに反発するかのように、レンがタンクトップにジーンズ姿で、体育館や田舎道やあらゆる場所でダンスを繰り広げるシーンがパワフルで魅力的。ケニー・ロギンスによる主題歌「フットルース」も世界的に大ヒットしました。
『フットルース』
Blu-ray ¥2,075 DVD ¥1,572
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
煌びやかなダンスと歌が圧巻!
『ムトゥ 踊るマハラジャ』(1995年)
日本では1998年に渋谷のシネマライズで単館公開されて連日満員となったことを覚えている方も多いのでは? 大ヒットを受けて全国で公開され、インド映画ブームを巻き起こしました。
大地主ラージャーの屋敷で働く召使いムトゥは、旅回り一座の女優ランガと恋に落ちますが、ラージャーもランガを好きになってしまいます。さらに、伯父の陰謀により屋敷を追い出されそうになりますが、ラージャーの母が出生の秘密を明らかにして……。
主演はインドの国民的俳優ラジニカーント、女優役はミーナ。カラフルで煌びやかな衣装をまとった登場人物たちがいきなり歌い出す、踊り出す、というインド映画ならではの心躍るミュージカル映画です。日本劇場公開時に、たしか「手拍子OK」と案内されていた記憶がありますが、まさに手拍子したくなる、踊りたくなる映画です。
『ムトゥ 踊るマハラジャ』
4K&5.1ch デジタルリマスター版
Blu-ray ¥4,950
DVD ¥3,850
発売元:ポニーキャニオン
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
※この記事の内容および、掲載商品の販売有無・価格などは2023年7月時点の情報です。販売が終了している場合があります。ご了承ください
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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