永作博美さんが思う「大人の特権」とは?
(大人のおしゃれ手帖2022年8月号)
好きなもの、
心地いいものだけ。
気持ちに正直に暮らすこと
それこそが大人の特権
初夏の瑞々しい緑に囲まれて、「こんな庭があったら、気持ちいいだろうなあ」と笑顔を見せてくれた永作博美さん。まずは、新しい季節を迎えるための習慣を尋ねてみると…。
「季節は巡り巡って、また同じように来るわけでしょう? そのとき、自分のまわりに何があるかが大事だと思うんです。自分の〝好き〟を見極めていけば、季節の変化も、住んでいる空間もきっと楽しめるし、じめじめと蒸し暑い季節も爽やかに過ごせるんじゃないでしょうか」
その見極めは、時に失敗もしながら試行錯誤を重ねてきた大人だからこそ、身についたもの。
「昔はその見極めが難しかったんですよね。だってどれも素敵だし、新しいものだって欲しいし。でも『大人のおしゃれ手帖』の世代なら、選別できる感覚がもう備わっていますよね。むやみにものを捨てるわけではなく、本当に好きなものを集めて、好きなように愛でる。これは大人の特権だと思います。年齢を重ねるごとに上手になるだろうから、これから先は、もっと楽しくなるんじゃないかな? と想像しています」
そうした選別眼があるからこそ、洋服ひとつとっても、「流行っているから」という理由だけで選ぶことはないそう。
「オーバーサイズのものが流行っていたとしても、自分はぴったりした服のほうが動きやすいなら、そちらを選ぶ。でもね、そうやって好きなものだけを選び取っていくと、偏りも出るんですよね。客観的に見たときに、『え? これとこれを合わせちゃうの?』と驚かれたりして。でも、これが私なんだ、と開き直って堂々と出かけていったほうが、人生はより華やかに、ハッピーになると思う。誰かに指摘されても『この着こなし、いいでしょ?』と笑っていればいいんじゃないかな。最近はそんなことを考えています」
小さなことでも取捨選択にこだわるのは、心地よさのためだけでなく、目の前のことに集中したいから。
「これは感覚的なものなんですけど、自分に合わない服や靴を身につけていると、人と話していてもうまく集中できないんですよね。それが嫌なんです。今日会った人、起こった出来事、見かけた花、吹いてきた風……。すべてが自分にとって大事なことだと思うから、ちゃんと感じ取りたい」
トップ画面:
イエローブラウス¥28,600/レキップ03-6861-7698、デニムパンツ¥16,500/アデュー トリステス03-6861-7658
中面:
ワンピース¥39,600/デ パリエ(デ パリエ ニュウマン新宿店03-6380-5541)
俳優
永作博美
1970年、茨城県生まれ。1994年、ドラマ『陽のあたる場所』(CX)で女優デビュー。以降、映画、ドラマ、舞台で活躍中。近作に映画『朝が来る』、ドラマ『半径5メートル』など。『カールさんとティーナさんの古民家村だより』(NHK Eテレ)のナレーションも担当。今年秋にはドラマ『モダンラブ・東京』がAmazon Prime Videoで配信。2022年度後期の連続テレビ小説『舞いあがれ!』ではヒロインの母役を務める。
撮影/浅井佳代子 スタイリング/池田奈加子 ヘアメイク/重見幸江 文/工藤花衣
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この記事を書いた人
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