住まい方を見直す、”暮らし替え”
〜矢野直子さんの場合〜
年を重ねれば家族の形や仕事の仕方は変わるもの。
そんな次のステージに向けて住まい方を見直されたおふたりの、自分らしい幸せな暮らし方の一端を見せていただきました。
今回見せていただいたのは・・・
積水ハウス 業務役員 デザイン設計部長
矢野直子さん
多摩美術大学卒業後、1993年に株式会社良品計画に入社。1999年退社し、夫の赴任先であるスウェーデンに移住。帰国後、三越伊勢丹研究所、良品計画の生活雑貨部企画デザイン室長を経て、2020年より現職。
きれいな”ハコ”をつくっておけば、
その時々で愛着のあるものを飾っていける
3年前の転職を機に、大阪に単身赴任中の矢野直子さん。箱根の別荘も含め、現在は東京、大阪、箱根の三拠点生活を送ります。
大阪の住まいはしっとりとしたダークな空間で、なるべくものを置かないスタイリングに。箱根は建築家の吉村順三氏が手がけたヴィンテージリゾートマンションです。
「でもいちばん大事な場所はやっぱりこの東京の家。リビング、キッチン、バスルームがすべて大きな公園の緑地に面している空間で、生い茂る木々にひと目惚れし、即決でした。
この借景を生かすために雑味のないハコにしようと、まずは白をベースに視線がスッと抜けるようなリフォームをすることに。
空間は簡単に変えられないから、きれいなハコづくりが大切。ハコ=家ができればそこに配するものが時代とともに変化してもちゃんと受け止められると思っています」
緑の借景が際立ち、好きな家具やアートが引き立つようにホワイトキューブをイメージしてリフォーム。床も真っ白な長尺ビニルシートにするこだわりよう。
窓際には「向き合う距離感が絶妙」と、700×2100cmでオーダーしたダイニングテーブルを配する。
梁(はり)や壁の凹凸を極力フラットにした抜けのいい空間づくり
部屋の真ん中に露出していた梁に合わせて、あえて天井を低めたり、造作した壁の飾り棚に合わせて壁をふかしたり。
玄関との境の引き戸も取り払って視線が気持ちよく通るリフォームに。
玄関には実家から譲り受けたというヴィトラの名作壁掛け収納「ウーテンシロ」。
鍵や靴べらはもちろん、公園散歩に欠かせない虫除けスプレーも。
シンプルな白地の空間を好きなアートや器で彩る
白磁が好きで、黒田泰造やリンドベリの器、宋の時代の骨董白磁などで白の世界をつくる。
リビングの一角は“絵の壁”に。手前には倉俣史朗の名作椅子。
飾り棚上段の木彫りの天使はスウェーデンで出会い、矢野さんが初めてアートを買いたいと思った思い出の作品。
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