【おすすめ展覧会】1300年もの昔に思いを馳せて
「正倉院宝物を受け継ぐ ― 明治天皇に始まる宝物模造の歴史 —」
貴重なラピスラズリを贅沢に
「模造 紺玉帯(こんぎょくのおび)」
大ぶりの青いラピスラズリが目を引く腰まわりの装飾品。ラピスラズリは昔も今もアフガニスタンでしか採れない貴重な石。当時は中国を経て日本に来たものを入手したと思われます。これほどの大きさのものを贅沢に使った装飾品を、大仏にささげるということは、持ち主はかなり高貴な位の方だったのでは、と想像できます(実際、位によって身につける装飾品も決まりがあったとか)。なお、この帯を収める螺鈿(らでん)の丸型の箱も展示されていて、必見です。
模造 紺玉帯 昭和55年(1980)宮内庁正倉院事務所
手のひらサイズのガラスの魚
「模造 瑠璃魚形(るりのうおがた)」
とても愛らしくカラフルな瑠璃(ガラスのこと)の魚たち。貴族の腰まわりを飾る装飾品で、通行証が装飾品化したもの。中国の古い時代、貴族が宮廷に出入りする際の通行証に由来(二つに割られた魚形が合致したら通れるというもの)。ガラスは同じ素材でも加熱の仕方や冷まし方で発色が変わってくるので再現が非常に難しく、何十回も試行を重ねた。
模造 瑠璃魚形 令和3~4年(2021~22)宮内庁正倉院事務所
「正倉院宝物を受け継ぐ ― 明治天皇に始まる宝物模造の歴史 —」
Place/明治神宮ミュージアム
Date/開催中~2024年2月25日(日)
Close/木曜日
Open/10時~16時30分(入館は16時まで)
TEL/03-3379-5875
URL/https://www.meijijingu.or.jp/museum/
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