50代、年齢を重ねる不安やもやもやを手放すコツ
年齢を重ねるごとに外見への劣等感や将来への不安が増す状態「エイジング・コンプレックス」。そんなもやもやから心を開放するコツをご紹介。
自信を育てる! 自分のことは自分で決断
エイジング・コンプレックスに陥らないためには、自分のことを自分で決断することが大切。決断といっても大きなことだけではなく、今日、何を食べ、どこへ行くかという日常の小さな決断も大切なのです。そういった積み重ねの先に「どう生きたいか」があり、自分のアイデンティティが作られ、年齢を重ねることで得られる自信につながるのです。年齢や若さが幸せを決める重要ポイントではないということがわかってくるはずです。
いつだって主語は「私」に
行動するときは、すべて自分がどうしたいかを考えてみましょう。たとえば、本を買うときも「ベストセラーだから」「テレビで紹介されていたから」ではなく、自分が納得できる理由で選ぶことが大切です。また時間を無駄にしないのもコツ。無駄な時間が多いとつい余計なことを考えてしまいます。自分がやりたいことに集中できる時間が多いほどポジティブな気持ちになれるもの。40代、50代は本来、気持ちも体力も充実している時期。なんでも年齢のせいにしてあきらめず、新しいことを始めてみることをおすすめします。
年齢に負けなくなる!日々の心がけ8
1 身ぎれいにする
若作りという意味ではなく、自分に手をかける意識が大切。丁寧なヘアケアで髪質がよくなるだけで印象が変わったり、爪やひじなど意外と年齢があらわれる部分のお手入れすると気持ちまですっきりします。
2 継続できることをひとつだけ
「毎日腹筋をする」「外出先では階段を使う」など、どんなことでもいいので、継続すると小さなことも自信に変わります。
3 年齢を言い訳にしない
「もう年だから」「若い人はいいな」などと口にするのはNG。若かった頃にも悩みがあり、手放しで幸せだったわけではないはず。不幸と感じるのは年齢が原因ではないのです。
4 新しい趣味を持つ
趣味は、年齢や住む地域に関係なく様々な仲間が増えたり、上達していくにつれて人に教えることができるようになるなど、自分の世界が広がります。
5 更年期を恐れない
加齢の象徴のように言われる更年期は、ホルモン量の変化による体の反応であって、誰にも訪れるものです。必要以上に恐れず、心配事があれば備えをして過ごすことを心がければ、余計な不安も解消します。
6 昔やってみたかったことをひとつする
「忙しくて」「お金がなくて」などの理由であきらめていたままのことが、意外と今なら始められたりします。まだまだ体力も充分な年代、年齢を言い訳にせず、トライしてみて!
7 苦手な人とも付き合ってみる
苦手なりに対応するコミュニケーション術を磨いておくと自信につながります。挨拶くらいはできるようになった、といったことでも自分の成長に気づけます。
8 本を読む
本を通していろいろな人の人生、生き方、考え方に出合うことができます。本の中で他人の人生を俯瞰すると視野が広がり、固まりがちな自分の考え方にもいい影響があるはず。
お話を伺った方
海原純子先生
医学博士、心療内科医、産業医、昭和女子大学特命教授。時事通信社「Dr純子のメディカルサロン」、 読売新聞「人生案内」、毎日新聞・日曜版「心のサプリ」等で連載や執筆など、幅広く活躍。2013年から2014年まで復興庁「心の 健康サポート事業」の統括責任者として東北各地で活動し、被災地の調査論文で平成28年度日本ストレス学会・学会賞を受賞。1999年より再び音楽活動を開始し、歌手としても活動中。
画像素材/PIXTA
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