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2024年7月号

2024年6月7日(金)発売
特別価格:1390円(税込)
表紙の人:鈴木保奈美さん

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”アレアレ”症候群を撃退!
脳のアンチエイジング

大人のおしゃれ手帖編集部

”アレアレ”症候群を撃退! 脳のアンチエイジング

「しようとしていたことを忘れた」「言葉が出ず、アレ、ソレと言ってしまう」なんてことが増えてくる大人世代。
この先、脳が衰えるかどうかは、実はあなたの脳の「使い方」次第! 生涯、若々しい脳を保つ方法を脳内科医の加藤俊徳先生に伺いました。

教えてくれたのは・・・
脳内科医「脳の学校」代表
加藤俊徳先生
加藤プラチナクリニック院長。昭和大学客員教授。1万人以上のMRI 脳画像を分析し、脳番地トレーニングや助詞強調音読法を提唱。『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』(サンマーク出版) など著書多数。

<参考文献>『NHKまる得マガジン 何歳からでも! 脳を育てるトレーニング』講師・加藤俊徳(NHK出版)、『家事で脳トレ65』加藤俊徳(主婦の友社)、『ゆがみをなおせば、毎日のワクワクを取り戻せる! 脳コンディショニング』加藤俊徳(かんき出版)


脳を若々しく保つのは実は50代が分かれ道!

赤ちゃんの脳の脳神経細胞は、そのほとんどがネットワークが繋がっていない状態。
これが年を重ねると、神経細胞同士の繋がりがどんどん発達してきます。
「その人がよく使う脳の場所は発達しやすく、生活や思考のパターンなどが脳の発達過程に反映されます。ライフスタイルや価値観が固まる50歳前後で“自分らしい脳〟が確立されるといえるでしょう」 
しかし、50代を過ぎると、脳内の老化物質が増えやすく、脳の劣化が促進されます。何も手を打たなければ、脳は劣化の一途をたどるばかり。
結果、物忘れが増えたり、認知症を引き起こしたりする可能性もあります。
大人世代の私たちは、まさに脳を若々しく保てるかどうかの分かれ道にいるのです。

忘れっぽくなるのは正常な脳の働きでもある

ただ、大人世代の物忘れは「必ずしも、記憶力の低下だけが原因ではない」と加藤先生は言います。 「脳には、何かに過度に集中しやすいという性質があります。そして、それ以外のことは、効率よく忘れる仕組みを作り出します」 
たとえば仕事では、現在進行中のことに集中しているため、直近の内容はクリアに覚えていますが、1年前の仕事内容はどうでしょうか? 過去の仕事を、現在と同じ情報量で覚えていたら、記憶は増えるばかりで脳はパンク。忘れることで、脳の機能を保っているのです。
「このように、ふだんの生活の中で脳が“忘れる〟ことをパターン化していると、自然と物忘れが増えてくるんですね」 10代、20代は一時的に記憶する能力が優れていることもありますが、50代になると、過去の記憶の量は10代や20代とは比にならない量に。忘れる頻度も増えるのは当然で、「自分らしい脳を確立し、脳が専門性をもったからこそ、忘れっぽくなったともいえます」
また、大人世代では、睡眠障害や抑うつ状態、更年期障害など何らかの原因があって、脳本来のパフォーマンスを発揮できないというケースも少なくありません。
「眠れない日が続いてつらい」「気持ちがひどく落ち込む」「短期間に物忘れが増えた」などがあれば、医療機関を受診してください。

パターン化した生活が脳の成長を妨げる

では、大人世代が脳の若々しさを保つには、どうすればよいのでしょうか。
加藤先生が提唱しているのが「脳番地」に基づいた脳のアンチエイジングです。 脳は、似たような働きをする神経細胞が集まって領域を形づくり、ほかの領域と連携しながら働いています。その働きごとにグループに分けたものが「脳番地」で、全部で8つあります。
「50代の人の脳を調べると、よく使う脳番地と使わない脳番地にはっきり分かれています。パターン化した生活で、同じ脳番地ばかり使い続けていると、情報ルートが最短化され、ネットワークが発達しません。脳を成長させるためには、これまでと違う行動で脳に刺激を与えることが大切なんです」

脳には8つの「脳番地」がある

1. 思考系脳番地
脳の前方「前頭葉」と呼ばれる部分にあります。思考や判断、計画など高度な機能を担い、脳の司令塔として働きます。

2. 感情系脳番地
喜怒哀楽の感情を生み出すとともに、他者の感情を読み取る働きも。思考系や記憶系と深く関わっています。

3. 伝達系脳番地
自分の考えや気持ちを話したり伝えたりする働きを担います。左脳側は言語系、右脳側は非言語系のコミュニケーションを担当。

4. 理解系脳番地
頭頂部から側頭部にかけての広い領域です。目や耳から入った情報を集め、内容を分析・理解し、自分の知識にします。

5. 運動系脳番地
スポーツだけでなく、体を動かすこと全般にかかわる領域。視覚系や思考系など、ほかの領域と連携して働きます。

6. 聴覚系脳番地
耳に入ってきた音声をとらえたり、聞き分けたりする役割を持ちます。理解系や記憶系の領域と連携して働きます。

7. 視覚系脳番地
目で見たものを情報として集めます。言語系情報は左脳側、絵画や写真、風景などの非言語系情報は右脳側が担当します。

8. 記憶系脳番地
脳の内側にあり、物事を覚えたり、思い出したりするときに働く「海馬」を中心とした領域です。


ネットワークを高めれば年を重ねても脳は成長する

「でも50代の今から、脳を成長させることなんてできるの?」と思われるかもしれませんが、1万人以上の脳のMRI画像を分析してきた加藤先生は、「脳は何歳になっても成長します」とキッパリ。

何と90歳を超えても、脳全体が成長し続けている人もいるそうです。 

脳を構成する神経細胞は1000 億以上。生後10か月頃から減少し続けますが、それでも使われていない神経細胞はいくつになってもたっぷりあります。

「使われていない未熟な神経細胞を目覚めさせれば、何歳になっても脳を成長させることができます。また、脳の神経細胞同士のネットワークも、年齢問わず成長します」 

脳の成長に年齢制限はなし! 50代だからこそ、ワクワクドキドキのチャレンジを始めましょう。


イラスト/堀川直子 文/寺本彩

大人のおしゃれ手帖2023年11月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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