永遠のファッションアイコン、『オードリー・ヘプバーン』の名作3選
ファッションアイコンとしてのオードリーが誕生
『麗しのサブリナ』
大富豪一家のお抱え運転手の娘であるサブリナと、一家の長男と次男との間に繰り広げられる恋を描いたロマンティック・コメディ。
冒頭、ポニーテールで木をするすると登っていくオードリー演じるサブリナは、どこか少年のよう。
そんな彼女が、パリの料理学校から帰国後、すっかり洗練されたレディに変身しているのが見どころです。
©1954 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.TM, 🄬& Copyright ©2013 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.
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ウェーブがかったショートヘアになって垢抜けたサブリナは、ウエストシェイプのスーツや優美な純白ドレス、肩のリボンがキュートなリトルブラックドレスを纏い、兄弟を魅了します。
これらは撮影前にオードリーがジバンシィのコレクションから選んだもので、痩せていて胸が小さいというオードリーの体型に合い、なおかつ長く美しい首が映えるデザインです。
オードリーは自分に似合うものをよく知っていたのです。本作が縁で知り合ったオードリーとユベール・ド・ジバンシィは、生涯にわたって友情を育みました。
一方、映画の終盤でサブリナが着ている全身黒のスタイルは、『ローマの休日』でも衣裳を担当したイーディス・ヘッドによるデザイン。
ふくらはぎ丈のスリムパンツは“サブリナパンツ”と呼ばれ、今でも女性たちに人気です。オードリーの肉感的ではない体形をあえて強調することで、シンプルな美しさを印象付けました。
『麗しのサブリナ』
1954年製作
Blu-ray ¥2,075 /DVD ¥1,572
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。