【注目の展覧会】日本の美意識とチャレンジ精神
「卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展」
見るべき2選! 茶碗に凝縮された美
「これは見逃せない、じっくり見るべき志野」の作品は? 館長の唐澤さんにおすすめを挙げていただきました。
ピンク色が美しい無地志野
鈴木藏《志埜茶碗》 1997年頃 個人蔵
ひとつ目は展示「№51」の志埜茶碗。
「ピンク色の発色が美しい茶碗です。志野(志埜)は、白いやきものというイメージがあります。また、下地に鉄化粧を施すと、鼠色や赤色、紅色などに変化します。そういったなかにあってピンク色は、素地と釉薬(ゆうやく)、焼成の関係で生み出された色合いとして、鈴木藏氏の独自の色合いといえるものです」
「タタラ成形」による大胆な動きのある茶碗
鈴木藏 《志野茶碗》 2013年 国立工芸館蔵
もうひとつは「№63」の茶碗。
「お茶が飲めるのだろうかと思わせるくらい口縁部に大きくうねりのある茶碗です。鼠色と紅色とのコントラストが美しい茶碗でもあります。これらは素地に鉄化粧を施したことによりつくり出された色合いです。特徴的な鼠色から、鼠志野という名称をつける場合もありますが、鈴木藏氏は名称をつける際、すべて志野(志埜)で統一しています。また、成形にはタタラと呼ばれる板状にした粘土板が使用されています。このタタラ成形が口縁部の大きな動きをつくり出しています」(唐澤さん)
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