デリケートゾーンの黒ずみを治す方法はある?
原因と対策
「フェムゾーン(デリケートゾーン)の黒ずみが気になる」という50代女性は多くいます。そもそも、大人のフェムゾーンは赤ちゃんのような肌色が普通なの?黒ずみの原因や治し方はあるの?など、人には聞きづらい疑問を解説します。
フェムゾーンの色に基準はない
女性のフェムゾーン(デリケートゾーン)の色や形は個人差が大きく、「これが正常」といえるような指標はありません。つまり、誰もが自分だけの色や形を持っているということ。
「フェムゾーンが黒ずんでいるのはおかしいの?」と気にする必要はありませんが、どうしても気になるようなら婦人科に相談してみましょう。また、次項からのフェムゾーンの黒ずみの原因と対処法も参考にしてみてください。
フェムゾーンの黒ずみの原因は色素沈着
フェムゾーンの黒ずみの主な原因は色素沈着です。色素沈着とは、肌が摩擦や炎症などの刺激を受けて黒ずんだり茶色っぽくなったりすること。
刺激を受けた肌は、防御のためにメラノサイト(色素細胞)からメラニンを過剰に生成します。通常、メラニンは肌のターンオーバーによって排出されますが、加齢や乾燥などによりターンオーバーの機能が低下すると、メラニンが排出されずに色素沈着が起こります。フェムゾーンに色素沈着が起こるときは、次のような要因が考えられます。
ホルモンバランスの変化
女性ホルモンが増加するとメラニンの生成が促進されるため、赤ちゃんのフェムゾーンは肌色をしていますが、思春期以降は自然と黒ずんだ色へ変化します。
摩擦
きつい下着や下半身を締め付ける洋服を身につけていると、肌が摩擦を受けてメラニンが生成され、色素沈着を起こしやすくなります。
乾燥
肌が乾燥するとターンオーバーの機能が低下し、色素沈着を起こしやすくなります。女性は50歳前後になると女性ホルモンの分泌が低下し、その影響で顔だけでなくフェムゾーンも乾燥しがちになります。
間違った脱毛
カミソリや毛抜きなど、肌への刺激が強いアイテムを使ってアンダーヘアの自己処理をしていると、肌がダメージを受けて色素沈着につながることがあります。
この記事の監修者
沢岻美奈子女性医療クリニック 院長沢岻美奈子
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医。女性ヘルスケア認定医。子宮がんや乳がん検診、骨粗鬆症検診まで女性特有の病気の早期発見のための検診を2013年の開院以来数多く行なっている。更年期を中心にホルモンや漢方治療も行い女性のヘルスリテラシー向上のために実際の診察室の中での患者さんとのやりとりなどをインスタグラムで毎週配信している。
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