【家具のレイアウトを動かすだけで変わる?!】
夫婦仲が良くなる、部屋づくりのヒント
【前準備】レイアウトを変える前にまず始めること
まずは、「自分が、部屋に求めることはなにか」の見極めから。
さらに「この先、誰とどのような暮らしをしていきたいか」も考えていきましょう。
「どんなインテリア」にしたいかではなく、
「どんな暮らし、生き方をしたいか」を考える
今住んでいる家をリフォームしたり、引っ越しをして新たな住まいを手に入れる際、ほとんどの人は「北欧風のインテリアにして、収納は広めにとってすっきりした部屋に……」などと、表面的な要望をしがちです。
しかし、それで本当に理想の住まいが実現するとは限りません。
「幸せになるために家を整えたいと思っていても、本当に困っていることやその原因については認識していないことが多いのです。
居心地の良さはインテリアのテイストで解決するのではなく、自分が『日々感じたい気持ち=深層ニーズ』が満たされているかどうかで決まります。
また、ものが散らかるのも、ものが多いからではないかもしれません。
まずは、自分が家にいるときに、どんなことに不満や不安を抱えていて、本当はどんなふうに暮らしたいか『人=自分』を主語にして考えてみましょう。それは今後の『生き方』にも通じる大切なことなのです」
表層ニーズ
「ものがあふれている…収納を増やしたい!」
高原さんが駆け出しの頃に手がけたリフォームで「家が散らかるため収納を作りたい」という妻からの要望(表層ニーズ)で大きな壁面収納を作ったケースがあります。
1 年後、そのお宅を訪ねたところ、その収納がまったく使われておらず、愕然としたそう。収納が少なかったことが片付かない原因ではなかったことが判明しました。
深層ニーズ
「穏やかな気持ちで満たされて暮らしたい」
表層ニーズを叶えても問題を解決できず、収納があっても妻が「片付けられないと自分を責める家」でした。
後になって考えると、原因は夫婦の会話が自然にできる間取りではなく、妻がストレスを抱えていたこと。
「片付かないのは心が満たされていない」からで、深層ニーズはきっと「穏やかな気持ちで暮らす」ことだったのです。
断捨離から始めるのはNG !
この記事の監修者
一級建築士、空間デザイン心理学協会代表理事高原美由紀
空間デザイン歴30 年超、累計1万件以上の指導実績を持つ。自らが導き出した「空間デザイン心理学R」を提唱。著書は『ちょっと変えれば人生が変わる!部屋づくりの法則』(青春出版社)
この記事を書いた人
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