奮闘するパパを描いた映画3選
『パパは奮闘中!』© 2018 Iota Production / LFP - Les Films Pelleas / RTBF / Auvergne-Rhone-Alpes Cinema
頑張る父親を描いた感動作を紹介。
日頃から家事も育児も仕事もこなしている女性陣からすると、「子どもの送り迎えをして夕食を作るなんて当たり前。それで頑張っていると言われても……」と思う描写もありますが、そんな「当たり前」のことを続ける大変さに気付いて父親として成長していく男性の姿にはきっと心を動かされることでしょう。
また、映画で描かれる父子愛にも注目!
目次
家事に育児に悪戦苦闘するパパの姿がリアル
『パパは奮闘中!』
ある日、突然に妻が姿を消し、幼い子どもたちに振り回されることになったオリヴィエ。
倉庫で働き労働組合でも活動する彼は、これまで育児も家事も妻にすべて任せていたため、何をすればよいのかわかりません。
なぜ妻が出ていったのかも、オリヴィエには想像がつきません。
本作では、母や実妹の助けを借りながら、不慣れながらも育児と家事に取り組み、子どもたちと向き合っていくオリヴィエの姿を丁寧に描いています。
監督は、ベルギー出身のギヨーム・セネズ。
監督が来日時に取材をしましたが、本作は監督の実体験がベースになっており、「自分がパートナーと別れたことで父親としての責任を自問自答するという体験から出発している」と語っていました。
オリヴィエ役を演じているのは『猫が行方不明』(96年)などで知られるフランスの人気俳優ロマン・デュリス。
家庭では悪戦苦闘し、職場でも雇用者と同僚の板挟みになり、それでも子どもたちと精一杯に生きようとする現代のパパ像をチャーミングに演じています。
『パパは奮闘中!』
2018年製作
デジタル配信中
Blu-ray ¥5,170/DVD ¥4,180
発売元・販売元:ポニーキャニオン
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。