ジェーン・バーキン追悼、唯一無二の魅力を知る名作映画3選
娘シャルロット・ゲンズブールが追う母の姿、母との絆
『ジェーンとシャルロット』
ジェーンは3女の母でもありましたが、歌手・女優として活躍する次女のシャルロット・ゲンズブールが母を追ったドキュメンタリー映画が『ジェーンとシャルロット』です。
日本では昨年の8月に公開、ジェーンの逝去直後となりました。
ジェーンとセルジュ・ゲンズブールの娘であるシャルロットは、14歳で父とのデュエット曲「レモン・インセスト」で歌手デビュー。
訳すと、レモンの近親相姦。
ふしだらで過激ということで話題となり、同時期の映画『なまいきシャルロット』での少女らしい魅力も相まって、フレンチロリータの新たなアイコンになりました。まさに、母ジェーンと似た歩みです。
そんな母娘ですが、ジェーンとセルジュが別れてからは、シャルロットは父の元で育ったこともあり、互いに少し距離を感じていたといいます。
そして娘は母をよく知るために、2018年からカメラを回し始めました。
日本の旅館の一室で向き合い、対話をする二人。ブルターニュのジェーンの家、パリのセルジュの自宅、ニューヨーク、さまざまな場所で撮影をするごとに、二人の距離は近づいていくようです。
表現者として、女性として、母として、飾らない言葉で語り合う母と娘。
世界的に有名な二人ですが、映画などで見せるシャイな雰囲気そのまま、どこか慎ましく、優しさが滲みでているのが魅力です。
『ジェーンとシャルロット』
2021年製作
Blu-ray ¥6,380
発売元:リアリーライクフィルム
販売元:オデッサ・エンタテインメント
なお、ジェーン・バーキン没後一年追悼企画「ジェーン B.とアニエス V. ~ 二人の時間、二人の映画。」と題して、1987年の作品『アニエス V. によるジェーン B.』と『カンフーマスター!』のデジタルレストア版・新訳日本語字幕版が8月23日より公開されます。
こちらもお楽しみに。
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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