【佐々木蔵之介さん】インタビュー「仕事に満点は付けられない。だからこそ次に繋がる」
稽古場では、率先してNGを出したい
今作の企画は、あるドキュメンタリー番組を通じて、フェデリコの存在を知ったことが出発点に。
「8 か国語を話し、カステル・デル・モンテという8 角形の謎の城を建て、マッドサイエンティストばりの実験をする……。そんな破格の天才が、100年以上続いていた十字軍を止めたと聞いて。どんな人なんだ?-と興味を持ちました。日本ではそれほど知られていないけど、イタリアではドラマ化もされていて、カステル・デル・モンテは1ユーロコインの裏側にも描かれているんです。そういうちょっとぶっ飛んだ、規格外な皇帝を作品にするのは面白いな、と思いました」
フェデリコに反旗を翻す息子・ハインリヒを演じるのはKAT-TUNの上田竜也さん。フェデリコと対立するローマ教皇グレゴリウスを六角精児さんが演じます。
「今は戯曲を磨いたり、そぎ落としたり……といった作業をしているのですが、この方たちならやってくれる、ねじ伏せてくれる、と思えるくらい信頼できる俳優たちだと思っています。中でも、最高の権力を持ったキリスト教のトップが六角さんというのが面白いですよね。六角さんが偉そうにすればするほど、笑えるっていう(笑)」
今は戯曲をブラッシュアップしつつ、稽古に向けて準備を進めたいと佐々木さん。
「現場で考えることは多々あるんですけど、その前にある程度はセリフを入れておきたい。入れるというか、腹に落としていく作業ですね。稽古場は無駄な緊張をなくして、みんなが失敗を恐れずにチャレンジできる場にしたい。僕は率先してNGを出したり、ダメ出しをもらおうと思ってます(笑)。もちろん適度な緊張はあっていいんだけど、ある程度余裕がないと、面白いものは生まれにくいので」
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