【奈良観光体験レポ】心洗われる! 蓮の美しいお寺4選 ―エディター・あさこの奈良めぐり①―
古代の塔と現代に復興された諸堂が並び建つ薬師寺(やくしじ)では蓮を見ながらタイムトラベル
薬師寺の伽藍(がらん。お寺の境内の諸堂の総称)のうち、唯一創建以来の姿を今に残す国宝・東塔は、平成21年以来、12年に及ぶ全面的な解体修理を経て、2023年に落慶(らっけい)法要(お堂の完成を祝う法要)が執り行われました。その歴史を感じさせる佇まいとは対照的に、昭和以降に復興された諸堂は、青色と丹色のコントラストが鮮やか。奈良時代には、東塔もこのような色合いであったと考えられています。蓮鉢は、回廊内の東西2箇所に加え、ふたつの塔を見渡せる回廊の外にも。
「一年を通じて造園師さんたちに蓮のお手入れをしていただいているんですよ」と教えてくれたのは、日よけの笠を片手に薬師寺をご案内いただいた安田奘基さん。もちろん蓮が咲いている間も、鉢に水を足したりとメンテナンスが欠かせないそう。
1億年以上前から地球に存在した原始植物のひとつであり、お釈迦さまが生まれたインドの国花でもある蓮は、仏教にゆかりのある植物のなかでも特に関わりの深い花。極楽浄土に蓮華が咲き誇るさまがお経に描かれていたり、仏教美術の定番モチーフでもあります。
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薬師寺
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