エキサイティングで笑えて泣ける! スポーツ映画3選
サモアの世界弱小サッカーチームが起こした奇跡と希望
『ネクスト・ゴール・ウィンズ』
2001年、ワールドカップ予選史上最悪の「0対31」の大敗を喫して以来、ゴールなしの米領サモアのサッカー代表チームに、アメリカから追われた鬼監督のトーマス・ロンゲンがやってきて立て直しをはかった、という実話もとにした映画。
サッカー一筋で短気なロンゲンは、戦術も何もないメンバーたちを見て何回もさじを投げかけますが、周囲の人々の何気ない一言から自分を見つめ直し、少しずつチームメンバーと馴染んでいきます。
キレやすい監督と、彼が大切なことに気付くのを待つかのような現地の人々の大らかな態度の対比がコミカルで、くすっと笑えるシーンが満載です。
また、トランスジェンダー選手のジャイヤに対して「女子チームもあるのか?」と否定的なロンゲンに、アシスタント・コーチが「彼女は、“ファファフィネ”(第3の性)。我々の文化、社会の一員だ」と説明するくだりがあり、その後に続く、花にたとえた名セリフが心に残ります。
文化や価値観の違いを受け入れて力を合わせ、同じゴールを目指した彼らに奇跡は起こるのでしょうか。過去の失敗は乗り越えることができる、と勇気をもらえることでしょう。
『ネクスト・ゴール・ウィンズ』
2023年製作
デジタル配信中(購入/レンタル)
発売元:ディズニー・ジャパン
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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