【インタビュー】朝田今日子さん
「人生2度目の転換期へ」
年を重ねてわかった多様な愛の形とは?
さみしくもうれしくもある息子の巣立ち
自分の人生の一部のように考えていた息子も大学生になって、 「あなたはそういう人だけど、僕は違うんだ、と意識的に言ってくるようになりました。
小さいころはおばさんみたいにおしゃべりで、なんでも話してくれていたのですが、今では会話は少なくなって、何を考えているのかわかりません。さみしいし、心配ですね。こちらから言いたいことはたくさんあるのですが、言ってはいけない、でも言わずにもいれなくて……」
会話が減ったとはいえ、マンガと食べ物など共通の話題もあり、荷物運搬など、今日子さんの仕事を手伝ってくれる。端から見ると、何も心配はなさそうだが、巣立っていこうとする子に対する母は、葛藤の真っ最中のようだ。
「さみしいけど、巣立ちは大きな喜びです。私も20代のときに将来のことなんて具体的に考えずにイタリアに行ったのに母は送り出してくれました。私もそうしたい」
しかし、やっぱり息子の内面は気になる。 「イタリアの小学校では、東洋人っぽいということでからかわれ、日本に来たらイタリア人気質でなんでもはっきり言うのでけむたがられたり、父親が一般的には祖父ぐらいの年齢なので友だちからそれを指摘されたりして、傷ついてきたのではないかなとも思います。本人はなにも言わないのですが」
それでも、一度だけ「お父さんのことをおじいちゃんって紹介してもいい?」と聞かれた。しかし、今日子さんは、自慢の父と思ってほしい、恥じることはないと「そんなこと言わないで」と止めた。
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