【著者インタビュー】冨永 愛さん
「”今”の積み重ねが未来を作っていく」
新刊エッセイに込めたメッセージとは?
編集部のおすすめ
2人で1つの体を共有する 結合双生児を描く芥川賞受賞作
『サンショウウオの四十九日』
著/朝比奈秋
¥1,870(新潮社)
全身が半分ずつ結合して生まれ、1つの体に2つの意識を有する結合双生児の姉妹を描き、7月に芥川賞を受賞。姉妹2人の視点を交互に切り替えていく描写にはっとさせられつつ、生と死、肉体と精神という哲学的な問いについても考えさせられます。現役の消化器内科医でもあり、30代半ばで小説を書き始めたという著者の経歴も話題に。
かつての天才作家の回想を通じ少女時代の終焉を描く
『ガチョウの本』
著/イーユン・リー 訳/篠森ゆりこ
¥2,970(河出書房新社)
北京で生まれ育った後に渡米して英語で執筆活動を行う著者による、第二次大戦後のフランス、イギリスを舞台にした長編。一心同体のような2人の少女が遊びの一環で小説を書き上げたところ、一躍出版界で注目を集めることに。しかし天才作家として脚光を浴びたのは、2人のうちの1人だけ……。少女時代の終焉と別れの痛みが胸に迫る一作。
撮影/白井裕介 スタイリング/仙波レナ ヘアメイク/Haruka Tazaki 文/工藤花衣
大人のおしゃれ手帖2024年19月号より抜粋
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