月夜に観たい! 満月の輝く映画3選
少年の“おっぱい愛”が炸裂するファンタジー
『おっぱいとお月さま』
スペインのカタルーニャ地方の伝統的な文化「人間の塔(カステイ)」に挑む老若男女のシーンから始まる本作は、登り手として練習中の9歳の少年・テテの“おっぱいへの想い”を描いたファンタジー。弟が生まれたことでママを奪われたと感じたテテは、満月に「僕だけのおっぱいを送ってほしい」と願いをかけます。
そんななか、海辺の小屋でショーをするために、踊り子のエストレリータ(マチルダ・メイ)と夫がパリからやってきます。テテはエストレリータの美しい胸に心奪われますが、歌の上手な青年ミゲルもまた彼女に夢中。二人は彼女の気を引くため、あの手この手を尽くしますが……。
『ハモンハモン』などの作品で知られるビガス・ルナ監督が、自身の幼少期の記憶をもとに、胸に魅せられた少年や男たちの心情を描いた作品。
少年テテは彼女の後をつけてうろつき、ミゲルはまるで小鳥が求愛するかのように一途に歌い続けていて、女性の目で見ると、“男はこれほどまでにおっぱいが好きなのか!”という驚きもあります。原始的な母への愛、男女の愛、男性の成長を織り交ぜて描いた、大らかで少し切ない作品です。
『おっぱいとお月さま』<ニューマスター版>
1994年製作
Blu-ray ¥2,750
発売・販売元:キングレコード
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。