50代、なぜ便秘に悩まされる?
今注目されている「発酵性食物繊維」とは?
便秘が続くと健康にどんな影響があるの?
便秘により腸内環境の乱れが続くと命にかかわるリスクも上がる
便秘が続けば腸内環境が悪くなるというのは多くの人が知っていること。腸内環境が乱れると、健康にはどんな影響が表れるのでしょうか。
「最近では〝腸漏れ〟という状態が注目されています。腸内環境を荒らす悪玉菌によって、腸と腸の間の細胞をくっつけるたんぱく質が緩み、腸の粘膜バリアがはがれてしまうため、腸内の毒素が体に漏れ出てしまいます。それによって肌の炎症、肝機能の低下、慢性腎臓病、脂肪肝などさまざまな不調を引き起こすもので、注意が必要です」
では腸内環境の状態は、どのように知ることができるのでしょうか。
「便が臭い、においが消えにくいのは腸内環境が乱れているサインです。食物繊維を意識して摂取したとき、ガスがたまるのは、腸内環境が変わる合図でもあるので必ずしも悪いわけではありません」
理想的な腸内環境とは?
いろんな種類の腸内細菌がすむことで健康をキープできる
「腸内には1000種類以上もの腸内細菌がいます。これらは免疫力を高める、消化や栄養吸収を助ける、炎症を抑えるなど個々に役目を持っています。そのため、さまざまな種類の細菌が腸内にいる、つまり多様性が高いことで健康が保たれている状態が、理想の腸内環境と言えます」
そこで有効なのは、いろんな腸内細菌を増やしたり、えさとなる食材を欠かさずとること。
「乳酸菌やビフィズス菌が含まれるヨーグルトももちろんいいのですが、1種類の菌しか供給できないのでは不十分です。腸は長い器官なので、場所によって生きている菌が違い、菌によってもえさになる食材が異なります。ですから、腸内細菌のえさとなるさまざまな食材をとって、たくさんの善玉菌を活性化させることが大切なのです」
この記事の監修者
大妻女子大学教授青江誠一郎
日本食物繊維学会理事長。大麦の食物繊維とメタボリックシンドローム予防に関する研究、穀類含有食物繊維の肥満関連指標に対する改善効果に関する研究などで受賞歴がある。
この記事を書いた人
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