「認知症」と「物忘れ」の違い
50代が知っておくべき基本を解説
認知症の見分け方はある?
「加齢による物忘れ」と「認知症による物忘れ」の違い
50代になると物忘れが増えてきますが、加齢による物忘れはいわゆる老化であり、誰にでもあるもので、認知症とは異なります。「加齢による物忘れ」と「認知症による物忘れ」には次のような違いがあります。
【加齢による物忘れ】
● 体験したことの一部を忘れる(例:昨日の夕飯のメニューを思い出せない)
● ヒントを与えられると思い出せる
● 物忘れを自覚している
● 日常生活に支障がない
【認知症による物忘れ】
●体験したことの全体を忘れる(例:昨日の夕飯を食べたかどうか思い出せない)
● ヒントを与えられても思い出せない
● 物忘れを自覚していない(初期には自覚していることが多い)
● 日常生活に支障がある
「認知症」と似ている「うつ病・うつ状態」
うつ病やうつ状態は高齢者だけでなく、働き盛りの世代にも多く見られます。うつ病・うつ状態になると、これまでできていたことができなくなるなど、認知症と似た症状が現れることがあります。また、うつ病・うつ状態と認知症が同じ人に現れることもあります。うつ病・うつ状態と認知症は区別が難しいこともあるので、心配なときは医療機関を受診しましょう。
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