【50代に届けたいあの言葉たち】
大切なことを教えてくれるのは、“物語”でした
エッセイ
「本」は読むときの心情や年齢で受け取る印象も異なるもの。
今の“あなた”に届けたい言葉とは。
紹介してくれたのは・・・
編集者/コピーライター
山村光春さん
キャッチコピーや編集、執筆を手がけるBOOKLUCK主宰。福岡と都内の二拠点生活。近著は『おうちで作れる カフェのお菓子』(世界文化社)。
『乗り換えの多い旅』
田辺聖子(集英社文庫)
“人生の電車は、たいへん、
乗り換えの多い
旅なのかもしれない”
―『乗り換えの多い旅』集英社文庫「乗り換えの多い旅」より抜粋―
昔のように一生懸命やっていても、同じような成果が上がらない。
それでも自分自身への過信からか、もしくは往生際の悪い性格からか、僕は「なに、すぐに元通りになるはず」と、そのままの生活パターンを押し通そうとしていました。
でも、それならそれで、今までとちがうやり方、つまり別の電車に乗るべきと説く著者に、ハッとさせられました。体も、内面も、周りで起きることも変わっていくことを受け入れる。
前向きな諦めの先に、新たな光と気づきがあると教えてもらいました。
『限りなく繊細でワイルドな森の生活』
内藤里永子(KADOKAWA)
自然が与えようとしているエネルギーに
気がつき、それを受け取る―。
これが、この世界に生きる人間に与えられた
恩寵といえるのではないだろうか。
歳を重ねるたび、どんどん自然が好きになっていく。そんな中僕が勝手に「街の山荘」と呼んでいる、森に隣接した家に引っ越したときに出合った一冊です。
大切な人たちが50代の若さで次々亡くなっていったショックと病を抱えた著者の、山中独居の日々を描いたもの。
失意の果てにみつけた光、それは自然のありようと、それを感じる好奇心であることに心ゆさぶされました。
この記事を書いた人
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