【50代の大人旅】「志村ふくみ・色と言葉のつむぎおり」展とアトリエシムラ体験から学ぶ、美しい生き方のヒントーエディター・あさこの関西巡りー
人間国宝であり、唯一無二の染織家・志村ふくみさん。私がふくみ先生を知ったのは、2014年のこと。お仕事をご一緒していたスタイリストの轟木節子さんが「HOBONICHIのTOBICHIで素晴らしい展示をしているの!」と興奮気味に教えてくれた「はじめての志村ふくみ。 着物から小裂から。」展に足を運んだことがきっかけでした。そのとき購入した『白のままでは生きられない 志村ふくみの言葉』(求龍堂)に綴られた言葉に、どんなにか励まされたことでしょう。
波瀾万丈な人生のなかで“つむぎおり”に出合ったふくみ先生は、特定の師にはつかず、身近な植物の命をいただいて糸を染め、ひと織りひと織り手ずから作品を作り続けてこられました。その作品は生命力あふれる魅力を放ち、その迷いのないひたむきな生き方に、多くの女性たちが憧れを感じるはず。今年生誕100年を迎えたふくみ先生の展示が、出身県である滋賀の県立美術館で11月17日(日)まで開かれています。その展示を訪れるとともに、ふくみ先生の芸術精神を継承する京都の「アトリエシムラ」で、ワークショップも体験してきました。
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