カテゴリー

人気タグ

大人のおしゃれ手帖 12月号

大人のおしゃれ手帖

最新号&付録

大人のおしゃれ手帖
2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

2024年12月号

閉じる

記事公開日

この記事の
関連キーワード

大人のおしゃれ手帖
の記事をシェア!

絵画が伝える異才の生き様とは? “画家”の伝記映画4選 ~芸術の秋に観たい映画②~

中山恵子

この記事の画像一覧を見る(13枚)

ゴッホが描こうとしたものと死の謎を解き明かす名作
『永遠の門 ゴッホの見た未来』

ウィレム・デフォー主演『永遠の門 ゴッホの見た未来』© Walk Home Productions LLC 2018『永遠の門 ゴッホの見た未来』© Walk Home Productions LLC 2018

 「ひまわり」などの名画で知られる画家フィンセント=ファン・ゴッホといえば、耳を切り落としたエキセントリックな逸話や、生前には才能を認められず貧しいままで亡くなったことなどで知られています。その生涯を映画化したのは、『潜水服は蝶の夢を見る』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞したアーティストのジュリアン・シュナーベル。先に紹介した『バスキア』と同じ監督です。

 ゴッホは南フランスの大自然の中を歩き回り、ひたすらに絵を描いていました。キャンバスに絵の具を厚く塗り重ねた独特の描き方は、友人のゴーギャンいわく「絵というより彫刻」。そんな個性あふれる油絵はまったく評価されず、1枚も売れない日々。ゴーギャンが去ったショックもあり、ゴッホは自らの片耳を切り落とすなど、自制心を失っていきます。それでも樹木や草木など豊かな風景を前にすると、彼の心は自然と対話をし、そこに本当に描きたいものを見出すのでした。精神を病みながらも描き続けるゴッホですが……。彼の死には諸説ありますが、本作では新たな解釈で死の謎に迫っています。

 ゴッホを演じたのは、ウィレム・デフォー。芸術家の神聖なまなざしと狂気を静かに表現し、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。ゴーギャン役にオスカー・アイザック、聖職者役でマッツ・ミケルセンも共演。美しい映像と素晴らしい演技で見応えのある作品です。

ウィレム・デフォーがゴッホ役を熱演『永遠の門 ゴッホの見た未来』© Walk Home Productions LLC 2018

『永遠の門 ゴッホの見た未来』

2018年製作

デジタル配信中
提供:ギャガ/松竹
© Walk Home Productions LLC 2018


※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
※価格は、断りのある場合を除き、消費税込みで表示しています
※この記事の内容および、掲載商品の販売有無・価格などは2024年11月時点の情報です。販売が終了している場合や、価格改定が行われている場合があります。ご了承ください

この記事のキーワード

構成・文

中山恵子

ライター中山恵子

ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。

執筆記事一覧

記事一覧へ戻る

大人のおしゃれ手帖の記事をシェア!

関連記事