松本千登世さんが考える
50代がめざすべき「美しさ」
多くの女性誌や自らの著書などで、知性あふれる文章を通して美しさのヒントを届けている松本千登世さん。
いつでも「ごきげん印象」な自分でいるためには……?
メッセージをいただきました。
お話を伺ったのは・・・
エディター・ライター
松本千登世さん
エディター・ライター。1964年生まれ。航空会社や広告代理店、出版社勤務を経てフリーランスに。美容やインタビュー記事、エッセイ連載など幅広く活躍。『顔は言葉でできている!』(講談社)など著書多数。絵本『ピンクのカラス』(BOOK212)も刊行。
凛とした佇まいとやわらかな笑顔に思わず惹きつけられる千登世さん。キメの細かい透明感のある肌が印象的です。
「実は20代、30代のころの肌より、今のほうが好きなんです」とひと言。
以前の肌は、不安定でコントロール不能。何をやっても無駄だと諦めていたそう。
「ある取材でスキンケアカウンセラーの先生と出会い〝自分の肌を愛すること〟を教えていただきました。お手入れの方法を見直し、愛情をもって扱うようにしたらどんどん安定していき、付き合いやすくなりました」
上手に今の肌と向き合っている千登世さん。肌加齢にとまどうことはないのでしょうか。
「日々、肌の状態は違うし、疲れも記憶されやすい。睡眠が足りてないと翌朝ではなく2日後に影響が出て驚くことも。だからこそ、日々のお手入れの積み重ねが大事。
朝は泡洗顔をして肌をやわらかくほぐしたり、肌をこすらないようにしたり、ベーシックなことに注力しています」
これからめざしたいのは「味わいのある肌」。
「思い浮かぶのは革靴。購入したてのときはもちろん美しいけれど、メンテナンスをしながらはき込んでいくうちに、エイジングで輝きが増していきますよね。そんな肌に憧れています」
それは若さを追うのではなく、今の年齢だからこそ叶う肌。
「気持ちよく生きるために舵取りしていくには、若さの記憶を残したままではなく、うまく思考を切り替えていくことも必要なのだと思います」とはいえ「若いころのほうが」と悲観的になることも。
「私はうまく思考を変えるために、数年後のことではなく、今日の自分をどうする? と考えるようにしています。毎朝、何を食べさせよう? 何を着せよう? とその日をごきげんな自分にするために何をさせるかを考えて、自分を楽しませるようにしています」
この記事を書いた人
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