中村橋之助を座頭に若手花形俳優が一致団結~「新春浅草歌舞伎」記者会見リポート~
大役に挑む染五郎、父は「先を越されちゃったな」
今回の公演では、『絵本太功記 尼ヶ崎閑居の場』の武智光秀役を、第1部では市川染五郎が、第2部では中村橋之助がつとめます。この大役について、染五郎は「光秀を演じたことのある祖父から教わることになりました。父はこの役を演じたのは俳優祭で1回きりだそうで、『先を越されちゃったな』と悔しがっていました」と笑わせる場面も。橋之助は、「この役をつとめたことのある父から、『20代という若い時に演じるのは難しいと思うけれど体当たりで演じることで見えてくる景色があるはず』と言ってもらいました。その言葉を胸に演じていきたいと思います」と語りました。
「ザ・長男」な橋之助が場を盛り上げる
自身の性格を「ザ・長男」と言う橋之助は、フォトセッションの際にも当初は予定していなかったポーズを提案して場を盛り上げるなど、早くも座頭としてチームをまとめているようです。「学級委員や部活の幹部などをやってきたので、リーダー役は得意な方です。みんなが不満を持っていなければですが(笑)。僕が大事にしていることは、みんなの総意で決めるということ。みんなと共にという思いを大事にしています」
松竹創業百三十周年
新春浅草歌舞伎
11月20日(水)10時~、チケット前売り開始
2025年1月2日(木)~26日(日)
第1部 午前11時~
第2部 午後3時~
劇場:浅草公会堂
公演詳細:https://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/play/915
この記事のキーワード
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。