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大人のおしゃれ手帖 12月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

2024年12月号

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【50代の大人旅】 “海の京都”と呼ばれる京丹後で新旧のカルチャーを楽しむ! 《後編》 ーエディター・あさこの関西巡りー

ふなつあさこ

京丹波といえばの名産品「丹後ちりめん織元 たゆう」で触れる伝統の美

奈良時代から絹織物が織りつがれているという京丹後。その代名詞ともいえる“ちりめん”が生み出されたのは江戸時代・享保5年のことだとか。そんな伝統の流れを受け継ぎ、今も日々織機の音が響く「丹後ちりめん織元 たゆう」では、ファクトリーブランド「tayu」も手掛けています。

ファッション雑貨や絵はがき、メディアによく取り上げられるという肌に優しい絹のタオルなどもすべてたゆうさんで作られた丹後ちりめんが使われています。ソープをはじめとするコスメ類には、絹織物の製造過程で発生する「セリシン」が使われています。肌に近い天然のたんぱく成分で、保湿力のほかさまざまな美容効果が期待されています。

お蚕さんが作る繭から生糸を紡ぐ「製糸」、撚りをかける「撚糸」などを経て織り上げられた生地は、びっくりするほどゴワゴワ。織物をお湯で煮て、セリシンを落とす「精錬」という工程ののちにようやく、私たちがイメージする絹織物のしっとりとやわらかな質感となります。経糸と緯糸に異なる撚り具合の糸を使って織り、精錬して縮んだ結果、「縮緬(ちりめん)」ならではの凹凸のあるシボ感が出流のです。まさに字の通りなのですが、改めて理屈を知って、妙に納得してしまいました。

会話が聞き取れないほど賑やかな織機の響き。それでも、工場にある織機のうち、稼働しているのは一部だそう。丹後ちりめんはもちろんのこと、和装文化を支える絹織物の伝統をどう守っていくのか、産地を訪れるとヒリヒリとした気持ちにもなります。

丹後ちりめん織元 たゆうについて詳しくはこちらから!

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ふなつあさこさん

編集者ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE!京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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Instagram:@asa_ship

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