【50代の大人旅】 “海の京都”と呼ばれる京丹後で新旧のカルチャーを楽しむ! 《後編》 ーエディター・あさこの関西巡りー
京丹波といえばの名産品「丹後ちりめん織元 たゆう」で触れる伝統の美
奈良時代から絹織物が織りつがれているという京丹後。その代名詞ともいえる“ちりめん”が生み出されたのは江戸時代・享保5年のことだとか。そんな伝統の流れを受け継ぎ、今も日々織機の音が響く「丹後ちりめん織元 たゆう」では、ファクトリーブランド「tayu」も手掛けています。
ファッション雑貨や絵はがき、メディアによく取り上げられるという肌に優しい絹のタオルなどもすべてたゆうさんで作られた丹後ちりめんが使われています。ソープをはじめとするコスメ類には、絹織物の製造過程で発生する「セリシン」が使われています。肌に近い天然のたんぱく成分で、保湿力のほかさまざまな美容効果が期待されています。
お蚕さんが作る繭から生糸を紡ぐ「製糸」、撚りをかける「撚糸」などを経て織り上げられた生地は、びっくりするほどゴワゴワ。織物をお湯で煮て、セリシンを落とす「精錬」という工程ののちにようやく、私たちがイメージする絹織物のしっとりとやわらかな質感となります。経糸と緯糸に異なる撚り具合の糸を使って織り、精錬して縮んだ結果、「縮緬(ちりめん)」ならではの凹凸のあるシボ感が出流のです。まさに字の通りなのですが、改めて理屈を知って、妙に納得してしまいました。
会話が聞き取れないほど賑やかな織機の響き。それでも、工場にある織機のうち、稼働しているのは一部だそう。丹後ちりめんはもちろんのこと、和装文化を支える絹織物の伝統をどう守っていくのか、産地を訪れるとヒリヒリとした気持ちにもなります。
丹後ちりめん織元 たゆうについて詳しくはこちらから!
この記事を書いた人
関連記事
-
【50代の大人旅】”海の京都”と呼ばれる京丹後で癒しの「スロートラベル」を満喫! 《前編》 ーエディター・あさこの関西巡りー
-
【50代の大人旅】「安倍文殊院」から「おふさ観音」を結ぶ「長寿道」で”健康寿命”アップ祈願! ―エディター・あさこの奈良めぐり②―
-
【50代の大人旅】秋風感じる日帰り旅へ! 奈良国立博物館「第76回 正倉院展」と、なら仏像館の見どころをお届け! ―エディター・あさこの奈良めぐり③―
-
【大人の1泊2日旅】食とアートの大阪へ! 「フォーシーズンズホテル大阪」&泊まるからこそ楽しめるスポットを体験レポ ―エディター・あさこの関西巡りたび―
-
PR
-
PR
和漢植物エキス×皮ふ科学研究のチカラで 「美白(※1)」しながら「しわ改善」! ~エクセルーラ 「ホワイトニング リンクルリペア」
-
PR