【50代のこよみ養生 Vol.6】記憶力もUP!冬のつらいメンタルをケアする薬膳&ツボ押し
記憶力・集中力を高める薬膳食材とツボ押しで心の栄養補給
冬は春に備えて栄養を蓄える季節。体に栄養を蓄えることはもちろん、心の栄養を蓄えるのにも最適なときなので、教養や知識を深めることもおすすめです。そこで、薬膳で脳のエネルギー補給をして記憶力や集中力を高め、心にどんどん栄養を蓄えていきましょう。
東洋医学では脳を充実させるのは脳髄であり、脳髄は腎(じん)から生まれると考えられています。腎とは五臓のひとつで、精気(=生命力のもと)を貯蔵する場所。腎に蓄えられた精気から脳髄が生まれ、脳の働きを支えているのです。
腎の精気を補って脳髄を充実させるのに役立つ食材は、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、くるみ、松の実、やまいも、うずらのたまご、高麗人参などがあります。また、脳に栄養分を補給する血(けつ≒血液)が不足すると記憶力や集中力が低下する原因となるので、にんじん、ハツ、レバー、たまご、なつめなどの血を補う食材もよくとるといいでしょう。
あわせて、記憶力や集中力を助ける「脳戸(のうこ)」のツボ押しも実践してみてください。脳戸は認知症の予防にもよく使われるツボで、うなじのつけ根から少し上、後頭部の一番骨が高い部分にあります。この周辺を指先でやさしく押してほぐすことで、脳機能の活性化につながります。
太陽の光が少なくて憂鬱な気分になりやすい季節ですが、そんなときだからこそ、心の栄養補給を楽しんでみてください。
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この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。