【50代のこよみ養生 Vol.7】2025年をエネルギッシュに過ごすカギは「冬至の日」の過ごし方!
東洋医学では、冬至の日は「陽気が生まれる日」
冬至の日は、東洋医学の目で見ても特別な日です。
東洋医学には「自然界は陰気(いんき)と陽気(ようき)で成り立っている」という考え方があります。陰気とは暗く冷たく水分をもたらす力、陽気とは明るく熱く乾燥した力で、昼は陽気が満ちている時間、夜は陰気が満ちている時間となります。
陰気と陽気には「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる」という法則があります。これは、夜が極まるとやがて朝が訪れ、昼が極まるとやがて夕暮れが訪れる……というように、陰気と陽気はどちらか一方がピークを迎えたら必ずその勢いが弱まりはじめ、もう一方の勢いが強くなりはじめるというシーソーのような関係性をさす法則。よく見かける陰陽のマーク(上図)はこの法則を表したもので、おたまじゃくしの頭のような部分が陰気または陽気のピークを示し、そこからもう一方のおたまじゃくしの尻尾のようなものが生えている様子が、一方が極まるともう一方が生まれるということを表現しています。
夜が最も長い冬至の日は、一年で最も陰気が極まっている日。「陰極まれば陽となる」ことから、東洋医学ではこの日より陽気が生まれ始めると考えています。
人間の体にとって陰気とは血液や体液などの水分にあたり、陽気とは熱エネルギーにあたります。陰気が極まっている冬至の日は、体内の水分が最も充実し、陽気である熱エネルギーは最も弱い状態。しかしこの日を境に陽気が少しずつ増え始め、春を迎えるとその勢いはますます強くなり、やがて夏至にピークを迎えます。つまり、冬至の日は夏至までの半年間にわたって陽気を増やしていくスタートの日。この日から陽気を順調に育てていくことで、春や夏に心身が活動的になれるのです。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
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