【50代のこよみ養生 Vol.11】疲れ・だるさ……季節の変わり目「冬の土用」の不調を防ぐ養生法
土用の時期は「脾(ひ)」が各臓器を養っている
季節の変わり目である土用の時期は、東洋医学でいう「脾(ひ)」の活動が旺盛になります。脾とは胃腸機能を中心とする臓で、主に次のような働きをになっています。
◉脾の主な働き
・飲食物を消化吸収して栄養、エネルギー、血液、体液を作り出す
・作り出した栄養、エネルギー、血液、体液を各臓器まで運んで養う
・水分のめぐりをよくする
東洋医学には体の生理機能を5つに分けた五臓(肝・心・脾・肺・腎)という考え方があり、春は肝が、夏は心が、秋は肺が、冬は腎がさかんに働くという特徴があります。しかし季節の変わり目になると、こうした各臓の働きが不安定になりやすいという傾向も。そこで季節の変わり目である土用の時期に、各臓に栄養などを送ってサポートをするのが脾の役割。脾によってその季節によく働いた臓の疲労が回復し、次の季節に働く臓へ栄養が補給されているのです。冬の土用の場合は、冬によく働いた腎の疲労を回復し、春に働く肝へ栄養を補給しているということになりますね。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
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