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2025年2月号

2025年1月7日(火)発売
特別価格:1480円(税込) 
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【50代のこよみ養生 Vol.11】疲れ・だるさ……季節の変わり目「冬の土用」の不調を防ぐ養生法

TSUBO

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季節の変わり目の不調を防ぐ、冬の土用に実践したい養生法

脾が土用の時期にさかんに働いて各臓に栄養を届けているということは、裏を返すと、脾の働きが弱い人はほかの臓を養う力も弱いため、土用になると体調が崩れやすいということ。特に冬の土用は、年末年始の食べすぎによって脾が弱っている人も多く、次のような不調が現れやすいのです。

◉脾の働きが弱い人が土用に現れやすい不調
・食欲不振
・おなかのはり、胃もたれ
・軟便、下痢
・体が重だるい
・むくみ
・疲れ、気力の低下

こうした不調を予防するためにも、冬の土用は脾のケアをすることが大切です。特に年末年始に食べすぎたり飲みすぎたりした人や、日頃から胃腸が弱い人、季節の変わり目に体調を崩しやすい人などは、冬の土用にぜひ次の養生法を実践して脾の働きを高めていきましょう。

◉おなかを冷やさない
おなかが冷えると、脾の働きが低下して栄養などを十分に生み出せなくなります。刺身や寿司などの生もの、生野菜、冷たい飲食物などはおなかを冷やすので、土用の時期は極力避けるようにしましょう。

◉甘いもの、揚げものを控える
白砂糖を多くとると、水分代謝が滞り脾の働きを弱めてしまいます。白砂糖を使った甘いものはできるだけ控えて、代わりに黒砂糖を使ったものや、甘栗や干しいもなどの自然な甘さのものをとるといいでしょう。揚げものも食べすぎると脾の働きを低下させるので、適度な量を意識して。

◉思い悩みすぎないようにする
思い悩みすぎると脾の働きを弱めてしまい、また、脾の働きが弱いと思い悩みやすくなります。土用の期間はできるだけ楽しく気楽に過ごして、思い悩みすぎないようにしましょう。

◉脾の働きを補う食材をとる
食欲不振が気になる場合は牛肉、やまいも、栗など、疲れが気になる場合はかぼちゃ、じゃがいも、さつまいもなど、むくみやだるさが気になる場合は鶏肉、いんげんなど、おなかのはりや軟便・下痢が気になる場合は大豆、黒豆などがおすすめ。こうした脾の働きを補う食材をよくとることで、季節の変わり目の不調を防ぎやすくなります。

また、大寒の寒さから体内の陽気(体を温める熱エネルギー)を守るために腎を温める食材をよくとることも大切。うなぎ、えび、ムール貝、羊肉、にら、くるみ、栗などをよくとって、春に備えていきましょう。

画像素材/PIXTA

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この記事を書いた人

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライター TSUBO

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO

健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。

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