防災のプロが伝授!
火事が起きたときの正しい「消火・避難」の仕方
火事の発生時には、命を守るために迅速かつ冷静な対応が求められます。自分や周囲の人を守るために、どのような行動を取るべきか。基本的な対処法を知っておくことは非常に重要です。
そこで今回は、消防職員として長きにわたり現場に携わった経験を持つ、防災のプロ・藤谷敏之さんに、火事が起きてしまったときの対処法・避難の仕方について伺いました。
教えてくれたのは……
藤谷敏之さん
金沢市消防本部(現・金沢市消防局)にて警防・予防・庶務・救急を担当。その後、金沢市役所危機管理課に出向。令和2年に金沢市役所を退職。現在は地域(町会等)防災アドバイザーとして地域住民の防災力を高めることに注力。
もし火事が起きてしまったら?
どれだけ注意をしていても、料理や暖房器具などで火を使う以上、火事を100%防ぐことはできません。では、火事が発生した際にどのような行動をとるべきなのか?
ここでは、基本的な対処法を順序立ててご紹介します。
①火元の状況を把握
自宅での火災発生時は、いち早く火元を発見することが重要です。その時大切なことは目・耳・鼻を使うこと。
匂いや音など少しでも違和感を覚えたら、気のせいだと思い過ごすのではなく火事の可能性を疑うように心がけましょう。キッチンや暖房器具、コンセントまわりなど、火元となりそうな場所をしっかり確認することを忘れずに。
②(火が小さい場合)消火活動を行う
火元の確認を行い、火の大きさが1メートル四方くらいであれば、まず消火活動を。このタイミングであれば、ボヤ程度の被害で済ますことが十分可能なので、燃え広がる前に対処します。例えば、キッチンで火事が起きた場合、冷蔵庫にあるジュースや牛乳、醤油や酢などをかけて消火に努めることをおすすめします。緊急時は、「水で火を消す」という固定概念は捨てて。手元にある飲料や調味料でも消すことができます。
火事の被害が拡大するか否かは、早期の発見と拡がる時間を作らないことにかかっています。お風呂場にたまっている水を慌てて汲みに行くといった行為は時間のロスになるので、身近なもので対処するのがベター。小さな火の場合であれば、恐怖心に負けずに、消火活動が行えます。
③避難
近隣住居のためにも、できれば延焼は防ぎたいところ。
しかし、床から壁まで燃えていたり、自分の力ではどうしようもならないと感じたら避難しましょう。このときは、命を守るための行動を第一優先に考えて。
そして、安全な場所まで避難することができたら、すぐに119番通報を。被害を最小限食い止めるためにも、迅速な対応を心がける必要があります。
火事を未然に防ぐためには……
この記事を書いた人
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この記事の監修者
防災アドバイザー藤谷敏之
金沢市消防本部(現・金沢市消防局)にて警防・予防・庶務・救急を担当。その後、金沢市役所危機管理課に出向。令和2年に金沢市役所を退職。現在は地域(町会等)防災アドバイザーとして地域住民の防災力を高めることに注力。
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