アジアの新たな名作『Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたり』
心揺さぶる熱演が絶賛! 主演ウー・カンレン インタビュー
弟役のジャックさんの支えがあったから全身全霊で取り組めました
『Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたり』主演のウー・カンレン(左)とジャック・タン
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――アバンとアディの二人からは、兄弟愛のような深い絆が伝わってきました。アディを演じたジャック・タンさんとは、演技の打ち合わせをされたのですか?
カンレン:ジャックさんには心から感謝しています。僕がマレーシアのことをよくわかっていないので、彼は自分も演じないといけないにもかかわらず、通訳を兼ねていろいろなところに連れていってくれました。街でショッピングをしたり、彼が生活している地域に行ったり。僕は劇中でニワトリを殺してさばくシーンがあったのですが、ジャックさんにはそのシーンがないにもかかわらず、一緒に現場まで来て、さばき方を通訳してくれました。彼が丁寧に寄り添ってくれたことが私にとって大きな心の支えになりました。おかげで僕は全身全霊でアバン役に取り組むことができました。
『Brotherブラザー 富都(プドゥ)のふたり』
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――ジン・オング監督の現場に初参加されて、いかがでしたか?
カンレン:監督はプロデューサー業において長年のキャリアがありますが、監督としては新人でした。僕もマレーシア人を演じたのは初めてなので、いくつもの初めてが重なり、緊張しつつもワクワクした現場でした。撮影はインド人のカメラマンでしたから、国際色も豊かでした。新人監督とは思えないほど順調に進み、チーム一丸となって良い雰囲気で撮影できたというのはレアなケースだと思います。
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。