【50代のこよみ養生 Vol.13】節分の豆に期待できる不調改善効果10
「のびのび過ごす」をキーワードに冬モードから春モードへ
立春を迎えると、こよみの上では春となります。冬は生命力を蓄える腎の季節でしたが、春は気をめぐらせる肝の季節。冬に腎に蓄えた陽気(熱エネルギー)を肝のめぐらせる力で上昇させ、体を目覚めさせていきます。冬の間に寒さでこわばっていた体が陽気の上昇によって温まり、筋肉がのびやかに動きはじめ、心身が徐々に活動的に変わっていきます。
とはいえ、まだ冬から春に節気が移り変わったばかり。まずは春の養生ポイントである「のびのび過ごす」ことを意識して、体を冬モードから春モードに切り替えることからはじめていきましょう。
◉冬モードから春モードに切り替える養生
①遅起きから早起きに切り替える
冬の睡眠は「早寝遅起き」でしたが、立春からは「早寝早起き」に切り替えましょう。現在の日の出の時間は6:40頃(東京の場合)ですが、立春を過ぎると日の出の時間が加速度的にどんどん早くなっていきます。日の出以降の時間でできるだけ早く起きて、ヨガやストレッチなど、心身がのびのびした気分になれる朝活をするのがおすすめです。
②軽く汗をかく運動をする
冬の間は激しい運動を控えてきましたが、立春以降は軽く汗をかく運動をして陽気の上昇を促していきましょう。スポーツをはじめたり、ジムに通いはじめたりするなら立春の時期からが最適です。
③洋服は体を締めつけない、ゆったりしたものを着る
心身ともにのびのびとできるように、衣類は体を締めつけない、ゆったりした動きやすいものを着ましょう。フレア感のあるワンピースや柔らかい素材のイージーパンツなど、着ているだけでのびのびした春気分になれそうです。
まだまだ寒さが厳しくても、日差しが強まるのを感じたり、梅のつぼみがほころんだりと、小さな春のはじまりをきっと見つけることができるでしょう。季節の変化に心地よく寄り添いながら、体調管理をしてみてください。
画像素材/PIXTA
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
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