【50代のこよみ養生 Vol.14】立春は「東洋医学式デトックス」で体をすっきり春モードに
今日は「立春」の3日目。とはいえまだまだ寒く、冬と春が入り混じっているかのようですね。
こんなときこそ、冬の間にたまった老廃物をすっきりデトックスして体を春モードに切り替えるのがおすすめ。
どんな老廃物がたまっているのかをチェックして、タイプ別に東洋医学式デトックスを実践しましょう!
目次
冬の間にたまった“つまり”をデトックスしよう
今日は二十四節気の「立春」3日目。春の節気がはじまったとはいえ、今週は厳しい寒さが続いていますね。
しかし、立春以降の寒さは「余寒」と呼ばれ、冬の寒さの余りとされています。立秋以降の暑さを「残暑」と呼ぶのと同じで、季節の変化から少し遅れて気温の変化がやってくる、というのが二十四節気の考え方。寒さが残ってはいるものの、ここから日の出はどんどん早くなり、日脚はどんどん伸びていき、日差しは春モードへと移っていきますよ。
さて、東洋医学には体の生理機能を5つに分類した五臓(肝・心・脾・肺・腎)という考え方があり、このうち春は肝(かん)の働きがさかんになります。
肝とは西洋医学の肝臓と完全なイコールではなく、木に例えると「幹」のような役割を持つ存在。根から吸い上げた栄養を上へ上へと押し上げて枝葉を成長させる木の幹のように、冬の間、腰に位置する腎(じん)に蓄えてきた陽気(熱エネルギー)を上半身へとめぐらせて、体を上向きにのびやかに活動させるのが、肝の主な働きなのです。
しかし、冬の間に寒さの影響で気(き=エネルギー)や血(けつ≒血液)、水分などの流れが滞っていると、それが“つまり”となって肝の上向きに陽気をめぐらせる働きを邪魔してしまうことに。すると陽気の流れが滞って熱がたまり、イライラ、ほてり、のぼせ、頭痛、ニキビなどの炎症を招いてしまいます。これらはいずれも、春によく見られる不調ですよね。
肝の働きをスムーズにするためにも、春の節気がはじまったばかりのこの時期のうちに、冬の間にたまった”つまり”をデトックスしておきましょう。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
関連記事
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
PR
-
PR
-
PR