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2025年4月号

2025年3月7日(金)発売
特別価格:1530円(税込) 
表紙の人:鈴木保奈美さん

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【50代のこよみ養生 Vol.19】春に起こる目の不調には「クコの実」「菊花」「たんぽぽ」

TSUBO

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視力低下にはクコの実茶、目の充血には杞菊茶(こぎくちゃ)、目やににはたんぽぽ茶

目の不調を感じたときは、まずクコの実をとり入れてください。クコの実は肝に血や水分を補って、視力低下、目の充血、目の疲れなどをやわらげる食材です。おすすめのとり方はクコの実茶。マグカップに小さじ1〜2杯程度のクコの実を入れ、お湯を注いでふやかすだけ。ほんのりと甘くて飲みやすい薬膳茶になります。飲み終わったら、残ったクコの実を食べてください。やわらかくておいしいですよ。

ちなみにクコの実はアンチエイジングも期待できる食材で、加齢にともなう腰やひざのだるさ・痛みなどをやわらげるほか、肌や髪に潤いを与えてくれます。

目の充血が強い場合は、クコの実茶に菊花(きくか=食用の菊の花)をプラスした杞菊茶(こぎくちゃ)を作りましょう。クコの実と菊花がだいたい2:1になるようにマグカップに入れてお湯を注ぐだけ。クコの実と菊花は「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」と呼ばれる視力低下や目のかすみに用いられる漢方薬にも含まれていて、「目の不調といえばこれ!」という鉄板の組み合わせです。

目が張って痛む、目やにが多いなどの不調も見られる場合は、肝にたまった余分な熱が目に入っている可能性が。その場合は、肝の余分な熱をとるたんぽぽ茶がいいでしょう。たんぽぽの根を原料とするたんぽぽ茶には熱を冷まして解毒する特徴があり、肝の熱による目の不調や、皮膚のはれもの、吹き出ものなどの改善を助けます。

そのほか食事面では、肝の血を補うレバー、にんじん、ほうれんそうなどをよくとるといいでしょう。肝には血を蓄える働きがあり、肝の血が十分に蓄えられると目の調子がよくなります。

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この記事を書いた人

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライター TSUBO

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO

健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。

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Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/

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